演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

済生会吹田病院における進行性胚細胞腫の治療経験

演題番号 : O61-1

[筆頭演者]
中村 晃和:1 
[共同演者]
上野 彰久:1、高橋 輝:1、家原 昌弘:1、藤戸 章:1

1:吹田病院

 

【緒言】
性腺外原発を含む胚細胞腫は希少がんであり、一般市中病院で経験する症例数は非常に限られる。筆者赴任後、他施設からの紹介が少し増加したことにより、近年は増加傾向である。そこで、今回私たちは、済生会吹田病院での進行性胚細胞腫のにつき検討を行ったので報告する。
【対象と方法】
2005年4月~2020年3月まで済生会吹田病院で施行した進行性精巣腫瘍40例に対する化学療法および集学的治療(後腹膜リンパ節郭清、放射線治療等)の治療成績を後方視的に検討した。
【結果】
年齢の中央値は32.5才(19~72歳)で、2016年以前の症例は8例、
筆者赴任後の2016年度以降が32例であった。初回化学療法を当院で施行したものが16例、24例は化学療法施行後の紹介であった。
精巣原発が31例、性腺外原発が9例(縦隔5例、後腹膜4例)で、セミノーマ9例、非セミノーマ30例、不明1例であった。
IGCC分類では、Good23例、Intermediate8例、Poor8例、判定不能1例であった。導入化学療法のみ施行例は23例で、17例は2次化学療法以降の治療が必要であった。化学療法後の残存腫瘍切除に関して、後腹膜リンパ節郭清を26例に施行し、後腹膜以外の転移巣切除例は12例であった。
最終的な転帰は、NED30例(75%)、治療中3例、Dead7例であった。4次化学療法を施行した8例中4例が死亡という結果であった。化学療法関連死は認められなかった。
【考察】
当院における胚細胞腫の検討を行った。NEDが75%にとどまっている原因として、紹介例の増加とともに難治例の割合が高くなっていることが一つの要因と考えられた。
【結語】
化学療法抵抗性となる難治性進行性精巣腫瘍に移行する症例が存在し、これらの治療成績向上のため、新規化学療法や新規薬剤の導入が待たれる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:集学的治療

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