演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

岡山大学病院における小児がん診療

演題番号 : O46-1

[筆頭演者]
大塚 理可:1 
[共同演者]
上原 亜希:1、杉野 理紗子:1、瀬浪 尚子:1、嶋田 明:2、頼藤 貴志:3、田端 雅弘:4、郷原 英夫:5

1:岡山大学病院・医事課、2:岡山大学病院・小児血液腫瘍科、3:岡山大学・疫学・衛生学、4:岡山大学病院・腫瘍センター、5:岡山大学病院・医療情報部

 

【目的】
小児がん連携病院である当院の県内外からの受療実態を調査すると共に、どのような治療を求めて来院しているのかを調査することとした。
【方法】
当院の院内がん登録データ2016-2017年症例を利用し、小児がん(0-14歳)の県内外の受療状況を比較した。
【結果】
当院における小児がん78症例のうち県外の割合は39.7%であり、県外のうち隣接県が71.0%を占め、隣接県を含む中四国地方以外は1症例のみであった。県外患者の割合は15歳以上のがん患者と比較すると小児の方が多くみられた。
当院での初回治療開始症例としては、白血病、脳腫瘍が上位を占め、続いて軟部腫瘍、リンパ腫、骨腫瘍、胚細胞腫瘍が多くみられた。初回治療終了後は、県内外問わずほとんどの症例を当院がフォローあるいは併診していた。
なお、当院での初回治療開始以外の症例の大多数が骨髄移植、再発に対する治療であったが、前医からの初回治療の継続、転居などによる術後のフォローなども含まれていた。これらの症例では、当院のフォローは約半数にとどまっており、県外の患者はほとんど紹介元の医療機関に逆紹介していた。
【考察】
岡山大学病院の小児がん診療は中四国地方からの流入が比較的多く、その中でも骨髄移植などの高度な治療や、治療後再発の加療を多く担っていることが判明した。また多くは当院が主体となってフォローアップを行い、近医や小児がん拠点病院などと連携を取りながらサポートされており、家族や職場の事情により転居を強いられた場合でも、県外の患者はほとんど紹介元の医療機関に逆紹介することで、遠方まで出向くことなく長期にわたる診療ができる体制が比較的整えられており、小児がん診療の均てん化に貢献できていると考えられた。
今後も小児がん連携病院として、地域の中心となって小児がん患者に対する晩期合併症に対するフォロー体制や相談支援、復学・就業支援など、長期に渡る小児がん診療へのサポート体制も更に充実させていくことが重要である。

キーワード

臓器別:小児

手法別:地域連携

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