演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

転移性骨腫瘍に対する針生検の有効性

演題番号 : O40-4

[筆頭演者]
浜田 俊介:1 
[共同演者]
藤原 那沙:1、吉田 雅博:1、筑紫 聡:1

1:愛知県がんセンター・整形外科

 

目的

転移性骨腫瘍に対する生検は、画像検索や腫瘍マーカーによる原発同定が困難な場合やstageの診断には必要不可欠で確実な手段となり得る。転移性骨腫瘍に対する針生検診断の課題と有効性について検討を行った。


対象と方法

自施設にて2013年4月から2020年4月までの期間に骨病変に対して針生検を行い転移性骨腫瘍もしくは血液腫瘍の病理診断に至った93例を対象とした。男性45例、女性48例。平均年齢69.9歳(33-92歳)。生検部位は腸骨25例、脊椎23例、、仙骨12例、肩甲骨7例、大腿骨6例、上腕骨5例、その他15例。最終診断、CTもしくはレントゲン像における病変部の骨変化像、病理診断率について評価を行った。


結果

最終診断は肺癌(カルチノイド含む) 16例、原発不明癌・乳癌 各14例、悪性リンパ腫・多発性骨髄腫 各11例、甲状腺癌7例、その他20例であった。既知の悪性疾患の既往は42例(45%)で認め、最終診断は34例が再発病変、8例が新規発生癌であった。病変部の骨変化は59例(63%)が均一な溶骨性変化、19例(20%)が混合性変化、5例(5%)が造骨性変化であった。10例(11%)はCT上では明瞭な骨濃度変化を伴わず病変の判別が困難で、うち9例はPET/CTもしくはMRI所見より定めた部位より針生検を行うことで病理診断が得られ、1例は初回針生検にて診断がつかず他病変からの針生検にて病理診断に至った肺カルチノイドの症例であった。その他、胸骨発生の1例で十分な穿刺長が確保できず病理診断が得られなかった。初回針生検による病理診断率は98%(91/93例)であった。


結論

骨転移病変に対する針生検は簡便に行うことができ全体として高い診断率が得られ、原発検索やstagingにおいて早期に検討されるべきmodalityであると考えられた。一方でCTでの骨変化像の乏しい病変や穿刺困難な部位では注意が必要であり、部位の慎重な選定とともに状況により切開生検も考慮すべきと考えられた。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:診断

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