演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

慈恵医大における転移性腎癌に対するNivolumabの使用成績

演題番号 : O36-4

[筆頭演者]
今井 悠:1 
[共同演者]
柳澤 孝文:1、高見沢 重慶:1、鈴木 裕崇:1、福岡屋 航:1、宮島 慶一郎:1、松浦 泰史:1、田中 政俊:1、大林 広輝:1、村上 雅哉:3、三木 淳:1、木村 高弘:2、頴川 晋:1

1:東京慈恵会医科大学附属柏病院・泌尿器科、2:東京慈恵会医科大学附属病院・泌尿器科、3:富士市立中央病院・泌尿器科

 

【背景】転移性腎癌に対するNivolumabが保険収載されてから約3年半が経過した。日本の実臨床における治療成績やirAEの発生率や管理法などいまだに議論の余地がある。【対象・方法】2016年12月から2019年10月の間に慈恵医大附属4病院において、転移性腎癌に対してNivolumabを投与した58例を、後ろ向きに検討した。安全性、奏効率、OSおよびPFSを評価し、予後予測因子につき検討した。【結果】年齢の中央値は68歳、男女比は40例:18例で、IMDCのリスク分類はFavorable : 13例、Intermediate: 29例、Poor: 16例であった。組織型はClear cell: 45例、Papillary: 4例、Chromophobe: 2例、Unclassified: 2例であった。転移巣は頻度の高い順に肺: 45例(78%)、リンパ節: 19例(33%)、骨: 18例(31%)、肝、膵、脳であった。 Nivolumab施行line数は2nd lineが最多で30例(52%)、3rd line以降が28例(48%)であった。irAEを25例(43%)に認め、CACAE Grade3以上は8例(14%)に認め、腸炎が3例、副腎不全が3例、間質性肺炎が1例、糖尿病の急性増悪が1例であったが、適切な内科的加療にて全例コントロール可能であった。 ORRは40%(CR: 5%、PR: 34%)、観察期間中央値は10か月で、PFS中央値は7か月、1年OSは81.5%, 2年OSは63.9%であった。多変量解析において最大腫瘍効果がSD-PDのものおよびIMDC poor riskがOSならびにPFSの独立した予後予測因子となった。【結語】転移性腎癌の2nd line以降のNivolumab単剤投与は安全に投与できた。ORRならびにPFS,OSも過去の報告と遜色ない結果であった。免疫チェックポイント阻害薬時代においてもIMDCのリスク分類は重要な予後予測因子となりうると考える。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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