演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

当科の転移性腎癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の治療成績

演題番号 : O36-3

[筆頭演者]
勝又 有記:1 
[共同演者]
川崎 芳英:1、諸角 謙人:1、方山 博路:1、佐竹 洋平:1、嶋田 修一:1、川守田 直樹:1、山下 慎一:1、三塚 浩二:1、伊藤 明宏:1

1:東北大学・泌尿器科

 

【目的】当科の転移性腎癌に対する免疫療法の治療成績および予後因子について明らかにすることを目的とした。
【方法】当院にて2017年2月から2020年3月にニボルマブ単剤療法を施行した33例およびイピリムマブ・ニボルマブ併用療法を施行した7例を対象として、後ろ向きに治療成績を調査した。カプランマイヤー法にて生存解析を行い、予後因子について単変量解析を行った。なお、統計ソフトはJMP®Pro15を使用した。
【結果】年齢の中央値は67(47-85)歳、男女比は29:11であり、観察期間の中央値は9.5(1-35)ヶ月であった。全身治療開始からの全生存期間(OS)の中央値は33.5(4-133)ヶ月であった。免疫療法の無増悪生存期間(PFS)の中央値は5(1-37)ヶ月であり、Checkmate025試験の5.6カ月と遜色なかった。全体の奏効率は25%であり、臨床的有効率は55%であった。単変量解析にて、高齢、血性アルブミン低値および4thライン以降の免疫療法導入はPFSを短くする因子であった。なお、イピリムマブ・ニボルマブ併用療法症例の奏効率は45%であり、奏功期間の中央値は9(1-11)ヶ月、ニボルマブ単剤は奏効率21%で奏功期間の中央値は5(1-37)ヶ月であった。irAEは全体で42.5%、Grade3以上は30%の症例で認めた。
【結論】症例数、観察期間とも不十分であるが、臨床試験に近い結果であったと考えられた。また、年齢・アルブミン値および投与タイミングはニボルマブ単独療法によるPFSに影響をもたらすことが示唆された。実臨床での免疫療法による予後改善に向けて、さらにデータを蓄積し、多施設での解析を行いたい。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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