演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

進行性腎癌に対するニボルマブ投与後の薬物治療の検討

演題番号 : O36-1

[筆頭演者]
吉田 哲也:1 
[共同演者]
馬塲 雅人:1、草場 拓人:1、永澤 誠之:1、和田 晃典:1、富田 圭司:1、影山 進:1、上仁 数義:1、成田 充弘:1、河内 明宏:1

1:滋賀医科大学・泌尿器科

 

【目的】進行性腎癌における2nd-lineとしてのニボルマブの有効性が報告され、経験症例数が増加するにつれ実臨床においてもその効果を実感している。しかしAEや病勢進行により治療の継続が困難な場合の後治療については推奨された報告はない。当院における進行性腎癌に対するニボルマブ治療以降の薬物治療を行った患者の成績を検討する。【対象】2016年10月から進行性腎癌に対してニボルマブを投与した31例のうちニボルマブ中止後に薬物治療を追加した14例を対象とした。患者の年齢は42~77歳(中央値67歳)、男性13例、女性1例であった。組織型は淡明細胞癌が11例、非淡明細胞癌が3例であった。ニボルマブ治療期間は中央値6か月(2-26)、最良治療効果はPR3例、SD6例、PD5例であった。治療中止理由はPD13例、AE1例であった。中止後の薬物治療開始時のラインとしては、3rd line が8例、4th line以降が6例であった。IMDCリスク分類はintermediate10例、poor4例であった。【結果】観察期間は1~27ヶ月(中央値16ヶ月)であった。同一患者における複数使用も含めた薬剤投与例はアキシチニブ8例、テムシロシムス5例、エベロリムス4例、他のTKI9例、ニボルマブ再投与1例であり、近接効果はPR1例、SD13例、PD9例であった。使用薬剤数は1剤が8例、2剤1例、3剤以上が5例であった。7例が癌死、7例が治療を継続している。年齢、ニボルマブ治療のline、効果、IMDCリスク別の治療開始後の生存率に有意差は認めなかった。2症例において1年以上のトーリセルの継続投与が可能であった。【結論】ニボルマブ治療中止後の適切な薬剤のシークエンスは明らかでないが、今回の検討では中央値で1年以上の生存が見込める結果となった。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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