演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

転移性腎癌に対するイピリムマブ、ニボルマブ併用療法の検討

演題番号 : O35-1

[筆頭演者]
橘 秀和:1 
[共同演者]
石山 雄大:1、吉野 真紀:1、土岐 大介:1、近藤 恒徳:1、石原 弘喜:2、福田 洋典:2、吉田 一彦:2、高木 敏男:2、田邉 一成:2、久保田 哲嗣:1、山下 かおり:1

1:東京女子医科大学東医療センター・泌尿器科、2:東京女子医科大学病院・泌尿器科

 

【目的】転移性腎癌に対する薬物治療としてイピリムマブニボルマブ併用療法が使用可能となったが実臨床でどの程度の効果と有害事象があるのかはっきりせず。今回併用療法の効果と有害事象および影響する因子について検討
【方法】2015年12月-2020年4月に2施設で併用療法を行った転移性腎癌32例が対象。腫瘍縮小効果、無増悪生存期間(PFS)、有害事象頻度について解析
【結果】年齢63歳、男性68%, 開始時IMDCリスク分類Intermediate:56%, Poor 44%。腎摘施行19例, 淡明細胞癌が66%, 転移臓器数2個以上が63%。投与期間は2.1(1.3-5.7)月。1.6 (1.0-3.0)ヵ月で有害事象発生し34%で休薬を要した。CR:11%, PR: 21%。2nd lineはアキシチニブ6例、スニチニブ1例。有害事象は合計60%, Grade3以上が32%で起き皮膚症状が最多。IMDCリスクで奏効率とPFSに有意差なし。投与開始時血小板リンパ球比(PLR)<160 (28.1 vs 3.8月, P=0.048)、CRP<1.0 (28.1 vs 3.2月, P=0.045)でPFSが長い傾向にあった。投与3か月後のNLR (P=0.011), PLR (P=0.08), CRP(P=0.0045)はそれぞれ基準値以下に低下している方がPFSが長い傾向にあった。有害事象で休薬した方が奏効率が高く(60% vs 20%, P=0.045), PFSが長い(28.1 vs 3.2月, P=0.0062)。乳頭状腎癌では奏効率0%, 奏功した群では3か月後にCRP, NLR, PLRが低下傾向にあった
【結論】イピリムマブニボルマブ併用療法は高い奏効率を示し, 有害事象発症の有無, NLR, PLR, CRPが奏功率およびPFSに影響を与えている可能性あり
数値は中央値(IQR)

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:腫瘍免疫

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