演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

腫瘍縮小を意識した切除不能・困難な進行再発大腸癌に対するFOLFOXIRI療法

演題番号 : O28-5

[筆頭演者]
高橋 孝夫:1 
[共同演者]
松橋 延壽:1、岩田 紀至:1、木山 茂:1、今井 健晴:1、今井 寿:1、田中 善宏:1、奥村 直樹:1、村瀬 勝俊:1、吉田 和弘:1

1:岐阜大学附属病院・消化器外科

 

【はじめに】化学療法の進歩により切除不能大腸癌の生存期間が延長している。当科では切除不能・困難な進行再発大腸癌に対し分子標的薬を含めた強力な化学療法を用いて、腫瘍を縮小させ、根治術を行うConversion Surgeryを積極的に行ってきた。Triplet regimenであるFOLFOXIRIは縮小率・奏効率が高いとした報告があり、Conversion Surgeryに適していると考えられるが有害事象が強いことも予想される。よって、PSが良好で、高齢ではなく、腫瘍縮小でConversion Surgeryが狙える症例や、腫瘍量が多く、腫瘍縮小を必要とする症例に導入してきた。【目的】FOLFOXIRI療法の有効性として、1. 奏効率、2.最大縮小率、3. Conversion率、そして安全性として有害事象を後方視的に検討した。
【対象】2016年8月~2019年8月に切除不能・困難な大腸癌の1次治療としてFOLFOXIRI+Bmab/Cmab(臨床試験)を施行した16例【患者背景】年齢63歳(31-76歳)、性別;男/女:7/9、PS;0/1:12/4、原発巣局在;左/右:13/3、レジメン;FOLFOXIRI+Bmab/FOLFOXIRI+Cmab:12/4、転移臓器;肝/肺/リンパ節/腹膜/局所進行/局所/その他:8/8/2/4/1/1/2、転移臓器数;1/2/3:7/7/2、原発巣切除;有/無:11/5、同時/異時:12/4、RAS 野生型/変異型/未測定:6/9/1。【結果】(1)有効性 1. 奏効率81%、病勢制御率 100%、最良奏効度 CR/PR/SD/PD: 0/13/3/0、2. 最大縮小率: 48% (5-88%)、 3. Conversion率: 56% (9/16例)、(2)安全性 治療関連死亡なし、有害事象 G3以上 好中球減少 9(56%)、白血球減少6(38%)、下痢 1(6%)、口内炎1(6%)、肝機能障害1(6%)、吃逆1(6%)、腸管穿孔1(6%)、ざそう様皮疹1(6%)、爪囲炎1(6%)
【結論】FOLFOXIRI療法はConversion率が高い。最大縮小率が高いことがその要因と考えられた。奏効率も高く、病勢制御率が高いことが特徴と考える。安全には治療施行されたが有害事象の頻度も高いため慎重に行う必要がある。FOLFOXIRI療法はconversion Surgeryを狙う症例、腫瘍縮小が必要な症例において有効な治療であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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