演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

当科におけるConversion SurgeryにむけたFOLFOXIRI療法の検討

演題番号 : O28-4

[筆頭演者]
喜多 芳昭:1 
[共同演者]
盛 真一郎:1、和田 真澄:1、田辺 寛:1、馬場 研二:1、有上 貴明:1、佐々木 健:1、大塚 隆生:1

1:鹿児島大学・消化器・乳腺甲状腺外科

 

【背景・目的】
FOLFOXIRI療法は,大腸癌における殺細胞性抗癌剤のkey drugである5-FU/LV、Oxaliplatin(L-OHP),
Irinotecan(CPT-11)をすべて併用するレジメンで,本邦では,大腸癌治療ガイドライン2014年版より推奨レジメンとして掲載されている.今回,当科におけるFOLFXIRRI療法症例を検討した.
【対象と方法】
2017年1月から2019年12月まで,切除不能進行再発大腸癌としてFOLFOXIRI療法を行った12例を対象としレトロスペクティブに検討した.
【結果】
1. 平均年齢45歳.右側結腸癌/ 左側結腸癌/ 直腸癌 3/3/6例.c stage IIIb/IV 2/10例.
2. 切除手術を行った症例は,11例(90.9%),うち10例は原発巣を含む切除で,1例は腹膜播種再発切除.R0切除は8例,R2切除2例は下部直腸癌の剥離断端陽性症例と多発肝転移症例であった.
3. 原発切除症例の原発組織学的Grade評価は9例すべて1aであった.
4. 遠隔転移を含めR0切除した症例は,4例(肺2例,肝2例).うち,3例は早期再発.
5. 根治切除手術症例9例中,無再発症例は4例で,残り5例すべて1年以内の早期再発を認めていた.
【まとめ】
初診時切除不能と診断された結腸直腸癌の対する化学療法後の切除率は,肝転移巣で12.5-28%,5年生存率は33-55%と報告されている.Conversion Surgeryを目指した化学療法に関してその明確なレジメや施行回数に明確なストラテジーはない.切除不能転移性大腸癌患者に対して FOLFOXIRI+ベバシズマブ群の優越性がTRIBE試験で示され,さらにサブ解析の無増悪生存期間においてもKRAS変異の有無に関わらず優越性を認めたことからFOLFOXIRI+ベバシズマブ併用療法は有力な 1 次治療レジメンとなった.本検討において,適応症例の選択や早期再発等課題が残されているが,一方で根治切除率は高く,FOLFOXIRI療法のConversion Surgeryに対する有用性が示唆された.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る