演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

CVポート挿入困難例や短期合併症の予測因子の検討

演題番号 : O8-1

[筆頭演者]
古橋 暁:1 
[共同演者]
森田 剛文:1、井田 進也:1、村木 隆太:1、北嶋 諒:1、鈴木 克徳:1、武田 真:1、菊池 寛利:1、平松 良浩:1,2、竹内 裕也:1

1:浜松医科大学附属病院・第二外科、2:浜松医科大学附属病院・周術期等生活機能支援学講座

 

【背景】抗がん剤治療や栄養目的でCentral Venous ポート(以下CVポート)造設の必要性が高まっている. CVポート造設術は局所麻酔によって短時間で施行できる比較的安易な手術とされるが, 手技に難渋したり気胸・血種などの合併症を引き起こしたりする症例も散見される.
【対象・方法】2015年1月1日~2019年10月31日に当科でCVポートを造設した329症例を対象にした. 手術時間が1時間以上かかった症例を困難症例とし, 1時間未満で終了した非困難症例と比較し, 困難予測因子について比較検討した.また, 造設に伴う短期合併症の概要を調べた.
【結果】329症例の年齢中央値(範囲)は67(24-90)歳, 男性217例, 女性112例. 疾患は大腸癌94例, 頚部悪性腫瘍42例, 肝胆膵悪性腫瘍48例, 胃癌 35例, 食道癌30例, 婦人科系悪性腫瘍14例, 泌尿器系悪性腫瘍3例, 肺癌6例, 肉腫19例, 他悪性疾患28例, 非悪性疾患10例. 造設目的は化学療法274例, 栄養55例. 造設部位;右側120例, 左側209例. アプローチ静脈は鎖骨下262例, 内頚静脈26例,橈骨皮静脈21例. 上肢血管が20例であった.CVポート造設困難症例は329例中49例に認めた。非困難症例との比較では年齢や性別、BMIでは2群間で差はなかったが, 栄養目的での造設(p=0.006)と, 鎖骨下静脈アプローチする場合(p=0.05)に有意な相関を認めた.
また検討症例の内、短期合併症は10例(3.0%)に認め, 内訳は動脈穿刺(3例), 気胸(2例), 血栓(2例), 30日以内の感染(2例), 疼痛(1例)であった.
短期合併症の出現頻度は手術時間1時間以上の症例に多く認めた( p=0.014).
【結語】
栄養目的や鎖骨下静脈アプローチでは手術時間が延長し, 短期合併症のリスクが高くなる可能性がある.

キーワード

臓器別:その他

手法別:手術療法

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