演題抄録

口演

開催概要
開催回
第58回・2020年・京都
 

優秀演題
オリゴ転移を伴う去勢抵抗性前立腺癌における転移巣に対する放射線治療の有効性

演題番号 : O5-4

[筆頭演者]
永原 啓:1 
[共同演者]
久次米 雄馬:1、谷 優:1、山本 致之:1、中井 康友:1、中山 雅志:1、垣本 健一:1、小西 浩司:2、手島 昭樹:2、西村 和郎:1

1:大阪国際がんセンター・泌尿器科、2:大阪国際がんセンター・放射線腫瘍科

 

【目的】我々は去勢抵抗性前立腺癌症例に対し体幹部MRIを中心とした画像診断を早期から行うことでオリゴ転移を発見し、転移巣に対する放射線局所療法を積極的に行っている。少数例ではあるが、当院での治療内容及び成績を紹介する。
【対象・方法】2010年1月から2020年1月までに当院でオリゴ転移として、転移巣に対する放射線治療を行った去勢抵抗性前立腺癌27例を対象とし後方視的に検討した。転移巣の診断はCT、骨シンチ、体幹部MRIを用いて行った。治療効果は治療前後のPSA変化及び無増悪生存期間により評価した。
【結果】治療時年齢の中央値は75才(62-86)で、治療標的部位はリンパ節4例、骨25例(重複あり)で、転移数は1カ所が21例、2カ所が4例、3カ所が2例であった。体幹部MRIは19例(70%)に対し施行した。処方線量の中央値はリンパ節転移に対する放射線治療が60Gy(50-60)、骨転移に対する放射線治療が35Gy(30-60)であった。放射線治療前PSAの中央値は6.6ng/ml(0.5-191)であり、治療後PSA低下を25例(93%)に認め、そのうち16例(59%)に50%以上のPSA低下を認めた。無増悪生存期間の中央値は9.9ヶ月で、PSA倍加時間が90日未満の症例においては有意に無増悪生存期間が短かった(p=0.0104, ログランク検定)。
【結論】去勢抵抗性前立腺癌のオリゴ転移に対する放射線治療により半数以上の症例でPSA低下を認め、PSA倍加時間が長い症例ほど奏功期間も長かった。オリゴ転移に対する放射線治療の長期的な治療効果の評価は現段階で困難であるが、予後の改善に寄与する可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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