演題抄録

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開催回
第55回・2017年・横浜
 

進行直腸癌に対するFOLFOXIRIレジメンを用いた術前化学療法

演題番号 : WS8-3

[筆頭演者]
園田 寛道:1 
[共同演者]
清水 智治:1、三宅 亨:1、植木 智之:1、寺田 好孝:1、前平 博充:1、竹林 克士:1、貝田 佐知子:1、飯田 洋也:1、山口 剛:1、森 毅:4、太田 裕之:2、目片 英治:2、遠藤 善裕:3、谷 眞至:1

1:滋賀医科大学・消化器外科、2:滋賀医科大学・総合外科、3:滋賀医科大学・臨床看護学、4:滋賀医科大学・乳腺一般外科

 

<はじめに>大腸癌に対するFOLFOXIRI(+ベバシズマブ)療法は、大腸癌治療ガイドライン2016年版で進行再発大腸癌に対する1次治療のひとつとして推奨されているが、その高い有害事象を危惧して実臨床で広く行われているとは言い難い。当科では2012年より進行直腸癌の予後向上を目指し、術前化学療法(NAC)を行っており、FOLFOXIRI(+ベバシズマブ)療法も積極的に導入している。
<方法>これまで当科でFOLFOXIRI(+ベバシズマブ)療法によりNACを施行した進行直腸癌5例の治療成績をretrospectiveに検討した。
<結果>年齢中央値は57歳、RAS遺伝子は野生型が1例、変異型が4例であった。術前StageはStage IIが1例、切除可能Stage IVが4例であった。NACのレジメンは、4例にFOLFOXIRI療法を行い、1例にFOLFOXIRI+ベバシズマブ療法を行った。投与期間中央値は6コースであり、最終化学療法から手術までの期間は中央値26日であった。化学療法の有害事象は、Grade 4の好中球減少を2例、Grade 3の神経障害、下痢をそれぞれ1例、Grade 2の食欲不振を4例、神経障害を2例、好中球減少を1例認めたが、発熱性好中球減少はなく、有害事象に伴う入院加療の必要もなかった。最初の3例は入院で治療を導入したが、以後は外来で治療導入を行っている。NAC期間での病状の増悪による手術不能例は認めず、全例根治度B以上の手術を施行した。術後感染性合併症の増加はなく、術後在院期間中央値は18日であった。
NACにおける病理組織学的効果判定は、Grade 1a:3例、Grade 1b:2例であった。予後については、3例に再発を認め化学療法中であるが、全例生存中である(観察期間中央値:17ヶ月)。
<結語>進行直腸癌に対するFOLFOXIRIレジメンを用いた術前化学療法の忍容性は良好で、外科医でも十分外来通院治療可能である。予後についての影響は今後の検討課題である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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