演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

輸液時間短縮でのシスプラチン投与を用いた子宮頚癌外来CCRTの安全管理

演題番号 : WS7-4

[筆頭演者]
喜多川 亮:1 
[共同演者]
中西 透:1、黒澤 大樹:1、渡辺 正:1、深谷 孝夫:1、鈴木 清美:2、大友 千秋:3、佐藤 みほ:3、平川 寛之:4、小山 周樹:5、角田 肇:6、渡部 洋:1

1:東北医科薬科大学・産婦人科、2:東北医科薬科大学病院・婦人科外来、3:東北医科薬科大学病院・外来化学療法室、4:東北医科薬科大学病院・薬剤部、5:東北医科薬科大学・放射線科、6:NTT東日本関東病院・産婦人科

 

初発子宮頚癌の主治療のひとつは放射線療法であり、1999年以降はシスプラチン40mg/m2の毎週投与を同時併用するCCRTが世界標準治療となっている。シスプラチン投与に際しては腎毒性予防のために投与前後を含め入院下で数日の輸液負荷と利尿を行うことが慣習となってきた。しかし我々は合計7時間の輸液負荷による外来CCRTを行い、患者の利便性および腎毒性を含む安全性を示してきた。さらに近年、国内の臨床試験において輸液量や時間をより短縮し、安全にシスプラチン投与を行えることが明らかとされた。2016年4月に開学した当大学でもこれに習い、子宮頚癌CCRT外来短時間レジメンとし登録している。
具体的には、レジメンは腎保護を目的としたマグネシウム製剤や制吐剤を含むprehydrationおよび利尿剤を含むposthydrationによる計3.5時間の輸液スケジュールで構成されている。開始前に婦人科医放射線治療医それぞれから治療スケジュールや治療目的、想定しうる有害事象を含む説明とともに同意取得がなされ、専門薬剤師から副作用の説明が補強される。加えて看護師からA4の1枚紙にまとめた"連絡して欲しい症状と投与中の注意点"が渡される。平日連日の放射線照射と同時に週1日シスプラチン投与日を固定し、少なくともその前日に、また放射線科経由で患者の異常の訴えがあれば随時血算・生化学・検尿を確認し、当日にPS・体重を含む全身状態を確認してシスプラチン投与を決定している。薬剤師もしくは医師が血清クレアチニン値の悪化を認めれば外来看護師が患者に投与日の経口補水液摂取の必要性を繰り返し説明する。安全性評価にはCTCAE ver.4を用いている。現在までに6人の患者に行ってきたが、1人のみGrade3の好中球減少にて4サイクルで終了したが、腎機能障害は認めることなく5人が目標の5サイクル以上を施行できている。
以上のように、レジメン内容のみならず、婦人科・放射線科・看護師・薬剤師が連携して患者・家族教育を含む密な管理体制が当学の短時間外来CCRTを可能とし、7時間投与に比べて患者は余裕を持って来院でき、投与を開始しても昼過ぎには終了するため、交通混雑を避けて通院することが可能となり患者の負担軽減に結びついている。また勤労患者も半休で治療可能であり、治療中の患者のADL/QOL維持に結びついている。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:チーム医療

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