演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

進行再発大腸癌に対するレゴラフェニブの至適投与量を検討する

演題番号 : WS7-3

[筆頭演者]
諏訪 雄亮:1 
[共同演者]
渡邉 純:2、諏訪 宏和:1、中川 和也:2、樅山 将士:3、石部 敦士:3、野尻 和典:1、大田 貢由:4、舛井 秀宣:1、長堀 薫:1

1:国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院・外科、2:横浜市立大学・附属市民総合医療センター・消化器病センター、3:横浜市立大学・消化器・腫瘍外科、4:横浜市立大学・附属病院・次世代臨床研究センター

 

【背景】レゴラフェニブはCORRECT試験においてプラセボと比較してOSを有意に延長することが示され、近年の進行再発大腸癌の予後延長の一端を担っている。一方手足症候群の発生率がグレード3以上で17%と高く、また20%の症例では有害事象が原因で減量を要していることからいかに副作用をコントロールしながら使用するかが課題である。
【目的】当院でのレゴラフェニブ投与例についての治療成績および有害事象について検討し至適投与量について検討する。
【対象】2013年3月から2017年4月までに切除不能進行再発大腸癌に対しレゴラフェニブを投与した22例について検討した。
【結果】患者背景は男性12例、女性10例、平均年齢69.7歳、PSは0/1/2がそれぞれ12例/8例/2例であった。原発巣は右側/左側大腸 5/17例、K-RAS遺伝子は野生型/変異型 11/11例、治療ラインは2nd/3rd/4th/5th/6thがそれぞれ1例/8例/9例/2例/2例であった。開始投与量は80㎎が19例、120㎎が3例であった。治療効果はSD/PD/NEが3例/9例/10例でNEの10例中4例が1コース目の有害事象が原因(悪心2例、手足症候群1例、アレルギー性皮疹1例)で中止となった。病勢コントロール率は15.8%、PFS2.0か月、MSTは8.6か月であった。有害事象は全例で認め、手足症候群が18例(81.8%)、高血圧4例(18.2%)、トランスアミラーゼ上昇4例(18.2%)、疲労3例(13.6%)、食欲不振・悪心3例(13.6%)、下痢2例(9.1%)、血小板減少3例(13.6%)、低P血症1例(4.5%)であった。グレード3以上の有害事象は手足症候群が3例(13.6%)、血小板減少1例(4.5%)、高血圧1例(4.5%)であった。
【結語】レゴラフェニブ投与において手足症候群を中心に有害事象は高頻度に発現したものの重篤な有害事象は認めなかったが、1コース目の有害事象で4例が中止になっていることから早期の有害事象のマネージメントが治療継続の大事な因子と考えられる。投与開始時の投与量を120㎎以下に減量してもPFS、OSは臨床試験と同等であり6か月以上SDを得られた症例を2例経験した。開始時投与量を減量することで肝機能障害の有害事象の発生頻度は少なく、グレード3以上の肝機能障害は認めなかったため120㎎以下で投与開始することが一つの投与方法となりうると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る