演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

切除不能または再発胃癌患者に対するShort hydration法を用いたS-1+CDDPの認容性試験

演題番号 : WS7-2

[筆頭演者]
山辻 知樹:1 
[共同演者]
並川 努:2、北川 博之:2、辻 晃仁:3、大北 仁裕:3、谷岡 洋亮:4、犬飼 道雄:5、高岡 宗徳:1、林 次郎:1、吉田 和弘:1、浦上 淳:1,2、羽井佐 実:1、花崎 和弘:2、瀧川 奈義夫:6、猶本 良夫:1

1:川崎医科大学・総合外科学、2:高知大学・医学部・外科学1、3:香川大学・医学部・臨床腫瘍学、4:独立行政法人労働者健康安全機構岡山労災病院・腫瘍内科、5:社会福祉法人恩賜財団済生会支部岡山県済生会岡山済生会総合病院、6:川崎医科大学・総合内科学4

 

【背景】切除不能進行胃癌に対するS-1+シスプラチン(SP)療法は、多くのレジメンが登場した現在においても我が国における標準治療として第一選択となることが多い。しかしシスプラチンは、腎障害予防目的に大量輸液および利尿剤による強制利尿の為の入院を要し、高度催吐性抗癌剤であることから悪心・嘔吐によるQOL低下を引き起こすことが問題となっている。制吐剤の発展やshort hydration法の安全性が評価され、高用量シスプラチンの外来投与への応用が普及しつつある。今後我が国の胃癌に対する化学療法の質を向上させるために重要なことは、副作用が少なくQOLの高いレジメンを開発していくことであると考える。
【目的】本研究は、切除不能または再発胃癌患者に対するshort hydration法を用いたS-1+シスプラチンの認容性を多施設共同第2相試験(JSWOG-G1試験)として実施した(UMIN000007409)。
【対象・方法】S-1 80 mg/m2 day1-21、CDDP 60 mg/m2をday 8に投与(5週を1コース)。CDDP投与時の輸液はshort hydration法として、前投薬入り(パロノセトロン+デカドロン)生理食塩水100ml+硫酸Mg補正生理食塩水500ml+20%マンニトール 150ml+CDDP入り生理食塩水250ml+K補正生理食塩水500mlとして、day2-3飲水(1L/日以上)を実施した。SP療法は最大6コースとし、安全性の評価(CTCAE version4.0)、外来移行可能と判断した率、相対用量強度(RDI)の算出を行った。
【結果】2011年6月~2015年2月に50例の患者が登録された。初回は原則入院、2コース目から原則外来でshort hydrationを実施した。
SP療法の47例が解析対象であり、SP治療の施行コース中央値は4.0(1-6)、RDIはS-1 66.6%、シスプラチン50.0%であった。また、各コース腎機能障害;血清クレアチニン値増加の最悪Gradeは1で6例であった。
【結語】Short hydration法を用いた切除不能または再発胃癌患者に対するSP療法において、重篤な腎機能障害は認められなかった。Short hydration法は外来移行も可能であり、比較的安全で認容性の高いレジメンであると考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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