演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

閉経後HR乳癌患者に対するレスポンスガイド下術前内分泌療法 (JBCRG-11CPA )

演題番号 : WS7-1

[筆頭演者]
森本 卓:1 
[共同演者]
佐藤 信昭:2、増田 慎三:3、上野 貴之:4、神林 智寿子:2、金子 耕司:2、八十島 宏行:3、佐藤 友威:5、新宮 聖士:6、田邊 匡:7、尾崎 慎治:8、笹野 公伸:9、森田 智視:10、大野 真司:11、戸井 雅和:10

1:八尾市立病院・乳腺外科、2:新潟県立がんセンター新潟病院・乳腺外科、3:独立行政法人国立病院機構大阪医療センター・乳腺外科、4:杏林大学・医学部付属病院、5:新潟県立中央病院・乳腺外科、6:飯田市立病院・乳腺外科、7:社会福祉法人恩賜財団済生会新潟第二病院・乳腺外科、8:独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター・乳腺外科、9:東北大学・大学院医学系研究科、10:京都大学・大学院医学研究科、11:公益財団法人がん研究会有明病院・乳腺センター

 

【目的】閉経後ホルモン感受性(HR)乳癌患者に対する術前内分泌療法の臨床効果とKi67値を指標としたレスポンスガイド療法(EXE継続/ EXE→add on シクロホスファミド(CPA)の有効性および安全性について検討する。
【対象と方法】ER陽性、HER2陰性、Ki67値< 30%のStageⅠ~ⅢA (T1c- T3, N0-2, M0)乳癌59例(年齢中央値69歳、53~86歳)を対象に中央登録方式、多施設共同第II相試験を行った。1次治療はEXE(25mg/day)を12週間投与し、臨床効果とKi67(治療開始前と8-12週治療後)により、有効例にはEXEをさらに24週間投与(EXE継続群)し、効果不十分症例には低用量CPA(50mg/day内服)を24週間併用投与(EXE+CPA群)した。臨床的奏効率、臨床病理学的因子、有害事象を検討した。
【結果】1次治療中の中止例(3例、PD2例、有害事象1例)を除く56例が2次登録された。8-12週治療後PR9例、SD5例でかつ Ki-67 値< 5%であった14例はEXE継続群、PRかつ Ki-67値 >6%の3例とSDで治療前後 Ki-67値> 6%の39例の計42例がEXE+CPA群であった。治療開始24週、36週後の臨床的奏効率(CR+PR)(95%CI)は、EXE継続群が85%(57.2~98.2)(12/14例)、76%(46.2~95)(10/13例)であり、EXE+CPA群が56%(39.7~71.5)(23/41例)、76%(60.7~88.9)(30/39例)であった。治療36週後Ki67 値(中央値)は、EXE継続群が3.5%、EXE+CPA群は4.0%と両群間の差はなかった。主な有害事象(Grade 3)はEXE継続群で肝逸脱酵素上昇1例、EXE+CPA群では白血球減少(5例)、胃炎、高TG血症、骨量減少(各1例)であった。
【結語】臨床効果とKi67 値を指標としたEXE→add on CPAにより臨床的奏効率は改善した。一方、EXE継続群では臨床的奏効率は維持され、有害事象はEXE+CPA群より軽微であった。以上より、閉経後HR乳癌患者で、術前EXEに対する臨床効果とKi67 値の変化を指標とするレスポンスガイド療法(EXE継続/ EXE→add on CPA)は有用である。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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