演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

医療関係者・住民に向けたがん登録情報活用についての愛媛県がん登録専門部会の取組み

演題番号 : WS12-2

[筆頭演者]
大平 由津子:1 
[共同演者]
寺本 典弘:2、井上 武:3、椿 雅光:4、松影 昭一:5、松元 隆:6、山下 夏美:2、藤岡 知代:1、山田 恵子:7、越智 恵:8、末光 純子:9、楠原 美奈:4、田村 純子:10、矢野 幸子:11

1:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・医療情報管理室、2:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・臨床研究センター、3:愛媛県立中央病院・放射線科、4:愛媛県立中央病院・医療情報部診療情報病歴室、5:市立宇和島病院・病理診断科、6:愛媛大学・医学部附属病院・産婦人科、7:市立宇和島病院・診療情報管理室、8:医療法人住友別子病院・医療相談支援センター医療秘書室、9:愛媛大学・医学部附属病院・医事課、10:日本赤十字社松山赤十字病院・医療情報管理課、11:社会福祉法人恩賜財団済生会今治病院・医療情報課

 

【背景】平成28年1月1日施行のがん登録等の推進に関する法律により、全国がん登録や院内がん登録の法律的位置づけが整備された。以前からがん診療拠点病院では施設指定要件として院内がん登録を行っている。しかし、現在登録されているがん情報について、各施設における利活用の方法は十分に検討されておらず、実際に積極的に活用している施設は多くない。地域のがん情報活用のために、愛媛県として愛媛県がん診療連携協議会(以下、協議会)がん登録専門部会(以下、専門部会)が中心となって、がん診療連携拠点病院および推進病院が協力し活動している取り組みを報告する。
【方法】愛媛県では、毎年がん診療連携拠点病院の院内がん登録のデータを集め、専門部会が集計を行っている。集計されたデータは、専門部会で県全体のがん診療の現状やあり方を検討するだけでなく、各拠点病院においても、独自で研究・がん診療実態の把握・広報活動など、多方面に利活用されている。専門部会では、集計したデータに分析およびがん登録関係者以外の医療者向けの解説を加えて1冊にまとめた冊子も毎年刊行している。冊子の内容は協議会ホームページにも公開している。この集計データと地域がん登録のデータにより、各地区のがん患者動向や各病院の占有率がかなりの精度で把握出来た。今後、地域がん登録由来のがん生存率だけではなく、院内がん登録による拠点病院群5年生存率も近く公表予定である。
また、院内がん登録の実務者向けに、2016年診断症例以降は標準登録様式が大幅に改訂されたことから、がん登録データを比較検証することで精度管理を行うことも検討している。
施設向けの活用だけでなく、がん患者向けのサービスとして、上記のがん登録情報を中心としたがん情報をWEB上で公開する準備が進行している。愛媛県では、専門部会とがん相談支援専門部会が愛媛県がん患者・家族会と協力し、地域患者・住民向けに情報を分かりやすく公開する予定である。
【まとめ】がん情報は立場によりニーズが大きく異なっている。よって利用法も多岐にわたる。今後、がん登録のデータだけでなく、DPCなど他のデータと組み合わせなどを行い、がん登録利用の枠組みを広げる試みを続けていきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:疫学・予防

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