演題抄録

パネルディスカッション

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

大腸がん疾患啓発活動「ブルーリボンキャンペーン」の現状と展望

演題番号 : PD3-5

[筆頭演者]
濱島 明美:1 
[共同演者]
石黒 めぐみ:2、杉原 健一:3、板橋 道朗:4、室 圭:5、佐藤 太郎:6、金 哲彦:7、小西 敏郎:8、中井 美穂:9

1:認定NPO法人キャンサーネットジャパン、2:東京医科歯科大学・大学院・応用腫瘍学、3:東京医科歯科大学、4:東京女子医科大学・消化器・一般外科、5:愛知県がんセンター中央病院・薬物療法部、6:大阪大学・大学院医学系研究科・先進癌薬物療法開発学寄附講座、7:プロランニングコーチ、8:東京医療保健大学、9:フリーアナウンサー

 

大腸がんは、2015年にがん罹患数予測の1位となり、いま日本人にとって最も身近ながんである。患者・家族は、書籍やインターネット、TVなどを通じて様々ながん情報を得ることができるが、情報の海の中にあって、時として正しい情報に到ることができない場合もある。キャンサーネットジャパンでは、大腸がんの正しい情報発信と、全国どこに住んでいても標準治療が受けられる環境づくりに貢献するため、2011年より大腸がん疾患啓発活動「ブルーリボンキャンペーン」を行っている。活動は7年目となり、これまでに全国23都市、計34回の無料市民公開講座「ブルーリボンキャラバン」を開催した。各地域の大腸がん治療をリードする医師をはじめ、多職種にわたる医療者、患者会、支援団体とともに、講演や診断・治療機器の展示などを行い、来場者は延べ7,000人を超えた。また、一般向けの解説冊子「もっと知ってほしい大腸がんのこと」の作成・配布、講義動画のWeb公開などによる情報発信も行っている。現在は、全国47都道府県に計100名のブルーリボンキャンペーンアンバサダー(大使)が就任し、各地での疾患啓発・情報発信の活動の中心的役割を担っている。キャラバン来場者アンケートでは、「治療を受けるにあたり大変参考になった」「主治医以外からも同じ説明を聞くことができ理解が深まった」「普段ひとりで通院しているが、今日は家族にも一緒に聞いてもらえた。自分では説明できずにいたことを知ってもらえる機会になった」などの意見があり、患者・家族の治療環境の改善に寄与しているものと考えた。また、キャラバン開催に際し各地の医療者に関与してもらうことで、医療者内での大腸がん疾患啓発の機運の向上にもつながっている。今後も継続的に、日本各地で様々な立場の人を巻き込みながら、種々の媒体を介した情報発信を行っていく。

前へ戻る