演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

泌尿器科癌におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィの有用性の検討

演題番号 : P87-3

[筆頭演者]
門本 卓:1 
[共同演者]
飯島 将司:1、中嶋 一史:1、重原 一慶:1、野原 隆弘:1、成本 一隆:1、泉 浩二:1、角野 佳史:1、池田 博子:2、中嶋 憲一:3、笹野 公伸:4、溝上 敦:1

1:金沢大学・大学院医学系研究科・泌尿器集学的治療学、2:金沢大学・附属病院・病理診断科、3:金沢大学・医薬保健学域医学類・核医学、4:東北大学・大学院医学系研究科・病理診断学

 

【目的】インジウム 111標識ペンテトレオチド(オクトレオスキャン®)によるソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)は,膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)において高い検出感度と臨床的有用性を示しており、本邦においても2015年11月に薬価収載された。神経内分泌腫瘍の多くは消化器由来であり、一部の泌尿器科癌においても原発性や神経内分泌化(Neuro Endocrine Differentiation:NED)などが認められるがその報告は多くはない。今回我々は泌尿器科癌に対してSRSが施行された症例に関してその有用性について検討した。
【対象と方法】当院においてSRSを施行された癌患者7例の病理結果とSRSの集積、治療効果、予後などを後ろ向きに検討した。
【結果】対象7例のうち、1例が膀胱癌で6例が前立腺癌であった。病理結果は膀胱癌が原発性小細胞癌であり、前立腺癌の1例は生検未施行で別の1例は組織型不明の原発性低分化癌、4例は前立腺癌に対して内分泌療法中にCRPCとなり、その後NEDを呈した症例であった。
SRSの集積は膀胱癌の1例と前立腺癌でNEDを来した2例で強い集積を認めた。また、集積を認めた症例はsomatostatin receptor 2 (SSTR2)が陽性であった。
治療方法に関して、膀胱癌は手術療法、前立腺癌は主にCDDP(or CBDCA)+VP-16による化学療法が行われた。治療効果はSRSで集積を認めた2例でPRを得られ、集積が認められなかったもしくは弱かった4例ではPDであった。PR症例での生存期間は11ヶ月と18ヶ月以上(生存中)であったのに対して、PD症例での化学療法開始からの生存期間中央値は4(1-9)ヶ月であった。
【結語】SRSの集積が強い症例で化学療法が比較的有効であり、SRSは治療効果や予後の予測において有用である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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