演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

大腸がん術後補助化学療法における薬剤師外来での取り組み

演題番号 : P86-3

[筆頭演者]
鈴木 敦詞:1 
[共同演者]
鈴木 大吾:1、前田 剛司:1、坂田 洋:1

1:春日井市民病院・薬剤部

 

【目的】近年、がん薬物療法は経口抗がん薬の開発や支持療法の進歩により、入院から外来へシフトし、薬剤師によるがん患者指導管理料3の算定も可能となり、外来診療における薬剤師の役割が高まった。春日井市民病院(以下、当院)では、2015年9月に薬剤師外来を設置し、経口抗がん剤での治療に関わるがん患者の診察前面談を開始した。今回、カペシタビン単独療法およびUFT/LV療法を施行した患者を調査し、当院における薬剤師外来の有用性を検証した。
【方法】2015年1月から2016年2月までにカペシタビン単独療法およびUFT/LV療法が施行された患者を対象とし、薬剤師外来設置前の患者をA群、薬剤師外来で面談した患者をB群に分け、薬剤師外来設置前後の治療完遂率を評価し、薬剤師外来における介入内容を解析した。
【結果】A群23件(カペシタビン単独療法:7件、UFT/LV療法:16件)、B群30件(カペシタビン単独療法:13件、UFT/LV療法:17件)、薬剤師外来での面談総数225回(3-13回)で、治療完遂率は、それぞれ78.3%、73.3%であった。有害事象による治療中止は、A群75%、B群50%であり、その他の中止理由(癒着性イレウス、家庭事情、アドヒアランス不良など)は、A群25%、B群50%であった。介入内容には、手足症候群、ざ瘡様皮疹に対する軟膏処方の提案28件(33.3%)、残薬日数調節16件(22.6%)、投与量減量・休薬の提案12件(14.3%)などであった。提案による全採択率は、95.1%であった。
【考察】薬剤師外来は、待ち時間の有効利用と医師の業務負担軽減を図るだけでなく、セルフケアを含めた指導を行うことで患者の治療に対する理解度が深まり、アドヒアランス向上に寄与すると考えられる。また、患者の症状を事前に把握した処方提案など採択率が高率であることからも、診察前面談での細やかな対応が可能であることが示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:チーム医療

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