演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

抗EGFR抗体薬による皮膚障害に対する多職種共同介入の効果

演題番号 : P86-2

[筆頭演者]
蒲原 香奈子:1 
[共同演者]
杉浦 央:2、斎藤 由起子:2、安部 智之:3、仙丸 直人:4

1:社会医療法人製鉄記念室蘭病院・看護部、2:社会医療法人製鉄記念室蘭病院・薬剤部、3:社会医療法人製鉄記念室蘭病院・消化器内科、4:社会医療法人製鉄記念室蘭病院・外科

 

【緒言】抗EGFR抗体薬であるセツキシマブ(以下C-mab)、パニツムマブ(以下P-mab)は皮膚障害が高頻度で発現し、重篤な場合は治療継続の妨げとなるだけではなく、外見上の変化により患者のQOLに大きく影響する。当院は年間4,000件の化学療法を実施しているが、そのうち7割は外来で実施している。皮膚科医が常駐していない中、外来診療の限られた時間で副作用マネジメントとセルフケア支援を行うには多職種による介入が不可欠である。
【目的】今回多職種が共同して抗EGFR薬皮膚障害対策プロトコールを作成した。プロトコールは、グレードに準じた処方のアルゴリズム、グレード評価、セルフケアの具体的な内容を記載している。プロトコールを多職種が共同で使用することで、皮膚障害に対する治療選択やセルフケア支援による皮膚障害の発症軽減効果を検証したので報告する。
【方法】院内プロトコールの運用を開始した2015年8月から2017年3月の期間において、C-mab、P-mabを含むレジメンを対象とし、医師の診察前に薬剤師と看護師が共同で行った面談の内容や皮膚障害の発現状況、処方状況を診療録から後方視的に調査した。
【結果】2015年8月から2017年3月まで化学療法センターの患者数は519名(化学療法件数5,870件)であり、そのうち大腸がんの患者は107名(1,577件)、うちC-mab、P-mabのレジメン対象患者は24名(366件)であった。皮膚障害は全症例に発現していたが、皮膚障害が原因で治療を中止した患者は1名であった。
【考察】抗EGFR抗体薬による皮膚障害は全症例で発現していたが、院内プロトコールに沿って観察と評価を行い、症状に合わせた処方提案やセルフケア支援を行った結果、皮膚障害をコントロールしながら治療を継続することができた。したがって、多職種が共同して統一したプロトコールを作成し使用することは皮膚障害の治療選択、発症軽減に有効であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:チーム医療

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