演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

前立腺異型腺管検出例におけるfollow-up生検の検討

演題番号 : P82-5

[筆頭演者]
野田 賢治郎:1 
[共同演者]
大鶴 礼彦:1、細田 悟:2、栃本 真人:2、松本 哲夫:2、林 建二郎:3、相澤 卓:3、宍戸 俊英:3

1:医療法人社団東光会西東京中央総合病院・泌尿器科、2:医療法人社団武蔵野会新座志木中央総合病院・泌尿器科、3:東京医科大学・八王子医療センター・泌尿器科

 

【目的】前立腺生検にて異型腺管が検出された例におけるfollow-up生検の臨床的意義を検討した。
【対象と方法】2009年3月より2017年3月までの期間に、初回前立腺生検にて異型腺管が検出され、6ヶ月後を目安にfollow-up生検を施行した17例(follow-up生検時年齢:51-81,中央値69歳、PSA:4.04-15.39,中央値5.58ng/mL)を対象とした。生検は初回、follow-up生検ともに経直腸的12箇所生検とした。Follow-up生検における癌検出率や検出部位、癌の特徴や背景因子をretrospectiveに検討した。
【結果】生検間隔は3-9ヶ月(中央値7ヶ月)であった。Follow-up生検において41%(7/17例)、9core(1core検出5例、2core検出2例)に癌が検出されていた。前回の異型腺管検出部と同一部位より3例(43%)で癌が検出され、隣接部位より3例(43%)で癌が検出されていた。Gleason scoreは3+3/3+4/4+3が各々2/4/1例(29/57/14%)で、臨床病期はT1c/T2aN0M0が各々5/2例(71/29%)で、5例(71%)がsignificant cancerと考えられた。治療は4例でactive surveillanceが選択され、3例に前立腺全摘除術が施行されていた。摘除標本では3例全例がsignificant cancerであった。Significant cancerの有無における背景因子の比較では、有/無で各々の平均もしくは頻度は、年齢が68.4/67.1歳(p=0.77)、PSAが5.2/6.3ng/mL(p=0.48)、直腸診の陽性例が0(0/5)/8(1/12)%(p=0.51)、%freePSAが16.2/23.8%(p=0.13)、前立腺体積が45.9/48.7mL(p=0.71)、PSA densityが0.12/0.14(p=0.74)、生検間隔が6.2/7.1ヶ月(p=0.35)、PSAの変化が-1.1/-0.3ng/mL(p=0.48)とfollow up生検における有意なsignificant cancer検出予測因子は見いだせなかった。
【結論】前立腺異型腺管検出後のfollow-up生検において、41%と半数弱に癌が検出され、癌の71%とその多くがsignificant cancer と考えられ、積極的にfollow-up生検を行うべきことが再確認された。今後はさらに症例を蓄積し、follow-up生検を行うべき症例の選別や、生検間隔・生検部位などの検討が必要である。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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