演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

MRI-TRUS融合画像リアルタイムガイド下経会陰式前立腺標的狙撃生検の初期経験

演題番号 : P82-2

[筆頭演者]
橋本 恭伸:1 
[共同演者]
橋本 雪司:1、池田 敬至:1、長坂 直樹:1

1:社会福祉法人恩賜財団済生会支部埼玉県済生会川口総合病院・泌尿器科

 

前立腺がんは平成27年より男性で最も罹患率の高い腫瘍となり、臨床上の重要度が増している。前立腺癌の診断および治療方針を決定するうえで、前立腺内に多発する腫瘍のうち最も大きく悪性度の高い腫瘍であるIndex lesionを捉え的確に評価することが重要である。MRIによりIndex lesionを捉えられる可能性が高まると同時に、MRIで描出されている病変を正確に生検することが重要視されてきている。核磁気共鳴画像-経直腸的超音波画像融合画像に基づいた前立腺生検は、欧米のガイドラインでは前立腺再生検時には用いた方が望ましいという推奨レベルになり、日本でも平成28年2月より先進医療として認可された。当施設ではBiojetを用いた核磁気共鳴画像-経直腸的超音波画像融合画像に基づいた前立腺生検を平成28年8月より先進医療として開始したのでBiojetの有用性について検討した。
対象は2016年7月より2017年3月9月に施行した46例。年齢70.5歳(50~86)、PSAの中央値は8.15(4.35~19.7)。MRIでPIRADスコア3以上の病変を対象としてBiojetによる生検を施行した。生検本数は標的(T)生検では標的病変あたり3箇所、プロトコール(P)生検は12箇所とした。内腺癌は21例42%、辺縁域癌は28例52%だった。癌検出率はT生検では60.8%、P生検では58.6%と同等だったが、癌検出コア率はT生検で42.3%に対し、P生検では11.9%と有意に高かった。また生検コアにおける癌組織長はT生検は7.3±3.5mmとT生検の4.8±2.8mmと比較し有意に長い癌長が採取された。結果としてT生検を加えることで、がん悪性度の上昇が14例43.7%で得られた。T生検後に前立腺全摘を施行した6例で全摘標本を評価すると、6例全例でIndex lesionをMRいが捉えており、同部位を標的としたT生検では5例83%でIndex lesionを的確に採取でき、かつ全摘と同じグリソンスコアを同定していた。合併症は重篤なものは認められていない。核磁気共鳴画像-経直腸的超音波画像融合画像に基づいた前立腺生検は、MRI陽性の前立腺病変の評価方法として、これまでの前立腺生検と比べ明らかに有用と考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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