演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するAbirateroneの成績 単独施設での治療経験

演題番号 : P79-7

[筆頭演者]
新井 学:1 
[共同演者]
西尾 浩二郎:1、安田 友佳:1、大坂 晃由:1、井上 泰之:1、下村 之人:1、岩端 威之:1、鈴木 啓介:1、寺井 一隆:1、小堀 善友:1、芦沢 好夫:1、八木 宏:1、徳本 直彦:1、宋 成浩:1、岡田 弘:1

1:獨協医科大学・越谷病院・泌尿器科

 

【緒言】Abiaterone(Abi)は去勢抵抗性前立腺癌の標準的治療となっているが、他の薬剤との逐次療法の順序などコンセンサスが得られていない。当科でのこれまでのAbiによる治療経験を報告するとともに臨床的解析を試みた。【方法】2014年9月から2017年3月までに当科でAbiを投与した去勢抵抗性前立腺癌60例を対象とした。【結果】Gleason scoreは7以下が13例、8以上が41例、不明7例であり、50例に転移を認めた。前治療はDocetaxelが21例(35%)、Enzalutamideが18例(30%)であった。Abi開始時年齢中央値 76歳、PSA、Hb、ALP、LDH、Alb、CRP のAbi開始時中央値はそれぞれ18.1ng/ml、11.9g/dl、286.5IU/l、197IU/L、3.9mg/dl、0.3mg/dlであった。観察期間中央値12.4か月(1.5~30)でAbiによるPSAの低下は87%に認められ、30%以上の低下、50%以上の低下はそれぞれ72%、58%に見られた。PSA最大低下率の中央値は54%であった。PSA progression-free survivalの中央値は3.7か月(0.2-28.5)であった。欠測値のない37例において各種パラメータの予後予測因子としての有用性をCOX proportional hazard modelにて検討した。単変量解析ではAbi開始時PSA、Abi開始時LDH、一次HT期間、一次HT時PSA nadir、骨転移の有無、年齢に有意差を認めたが、多変量解析ではLDHのみ有意であった。有害事象としては頻度の高い順に、浮腫、肝機能障害、倦怠感、食思不振、低K血症、耐糖能異常などがあげられるが、Grade 3以上では倦怠感2例、食思不振1例、低K血症2例のみであった。【結語】当科における去勢抵抗性前立腺癌に対するAbirteroneの治療経験を報告した。導入初期でもあり、有転移症例が多かったが、PSA responseは87%に認めた。低K血症や肝機能障害など注意を有する有害事象もあるが概ね忍容性にも優れ、去勢抵抗性前立腺癌に対する有用な治療法と考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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