演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するアビラテロンの予後因子の解析:多施設292症例の検討から

演題番号 : P79-6

[筆頭演者]
田畑 健一:1 
[共同演者]
入江 啓:1、田岡 佳憲:1、岩村 正嗣:1、加藤 真史:3、小島 一平:3、山田 浩史:3、上平 修:3、河原 崇司:2、上村 博司:2、三好 康秀:2

1:北里大学・医学部・泌尿器科、2:横浜市立大学市民総合医療センター・泌尿器・腎移植科、3:名古屋大学・泌尿器科

 

【目的】
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対して、新規ホルモン剤の中でアビラテロン(ABI)を初回に導入した症例における予後因子を解析する.
【対象と方法】
北里大学、横浜市立大学,名古屋大学,各々の基幹病院31施設でCRPCに対してABIまたはエンザルタミド(ENZ)を使用した症例データベースに含まれる805症例のうち,ABIを先行して使用し、PSA奏功の評価が可能であった292例を対象とし後ろ向きに解析した. PSA奏功(>50%低下)、および全生存(OS)と予後因子につきcox比例ハザードモデルを用いて解析した.解析には、診断時の因子(Gleason Score), 導入時の因子(年齢、PSA、ALP、LDH、再燃までの期間、ドセタキセル治療歴)を用いた.OSの解析にはKaplan-Meierを使用した.連続変数は中央値で2群に分類し解析した.
【結果】
観察期間は中央値13.1ヶ月. Gleason Score >8: 193例(73.4%), 再燃までの期間中央値: 15.0ヵ月, 年齢中央値: 76歳, PSA中央値: 17.1 ng/ml, ALP中央値: 260 IU/L, LDH中央値: 214 IU/L, ドセタキセル治療歴: 77例(26.4%). PSA奏効率は45.9%. OSの中央値は24.8ヵ月. 多変量解析では、ドセタキセル治療歴を有し(hazard ratio(HR): 0.3, 95% confidence interval(CI): 0.1-0.6)、再燃までの期間が短い(HR:2.0, 95%CI: 1.1-3.8)症例において有意にOSが不良であった.
【結語】
CRPCに対して新規ホルモン剤のうちアビラテロンを先行導入した症例においては、 ドセタキセル治療歴があり、再燃までの期間が短い症例で有意にOSが不良であった.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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