演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するエンザルタミドの予後因子の解析:多施設433例の検討から

演題番号 : P79-5

[筆頭演者]
加藤 真史:1 
[共同演者]
平林 裕樹:1、小嶋 一平:1、山田 浩史:1、勝野 暁:1、上平 修:1、田畑 健一:2、津村 秀康:2、岩村 正嗣:2、河原 崇司:3、上村 博司:3、三好 康秀:3

1:名古屋大学・大学院医学系研究科・泌尿器科学、2:北里大学・医学部・泌尿器科、3:横浜市立大学・附属市民総合医療センター・泌尿器・腎移植科

 

【目的】去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する新規ホルモン剤としてエンザルタミド(ENZ)を初回導入した症例における予後因子を同定する。
【対象と方法】名古屋大学、横浜市立大学、北里大学の基幹病院31施設にてCRPCに対する新規ホルモン剤としてENZを先行して使用しかつPSA奏功(50%低下)および全生存率(OS)の評価可能であった433例を解析対象とした。解析因子として、年齢、診断時およびENZ導入時PSA、Gleason score、年齢、ALP、LDH、化学療法治療歴、初回ホルモン療法再燃までの期間、診断時転移の有無を後方視的に解析した。endpointをOSとし連続変数は中央値で2群に分け、cox比例ハザードモデルを用いて解析を行った。
【結果】 Enz開始時のPSAは中央値24.8ng/ml、観察期間中央値は13.4ヶ月、初回ホルモン再燃までの期間中央値は14.0ヶ月、ENZ投与期間は中央値4.5ヶ月(1-31)。年齢・ALP・LDHの中央値はそれぞれ76歳・258 IU/L・213 IU/L。PSA50%低下率は化学療法前(250例)で67.2%、化学療法後(183例)で37.7%であった。多変量解析で有意となったのは、ENZ開始時PSA高値(HR: 3.0, 95%CI: 2.0-4.6)、化学療法治療歴(HR: 1.6, 95%CI: 1.1-2.4)、初回ホルモン治療奏功期間の短い症例 (HR: 1.6, 95%CI: 1.1-2.2)、ALP高値 (HR: 1.6, 95%CI: 1.1-2.3)、LDH 高値(HR: 1.7, 95%CI: 1.2-2.5)であった。更に化学療法前後で分けて解析するとENZ導入時PSAが多変量解析で有意となったのは化学療法治療前のみとなった。
【結語】CRPC 患者におけるENZ治療において、初回ホルモン療法再燃までの期間が短く、ENZ導入時のPSA、ALP、LDHが高値または化学療法治療の既往ある症例の予後が有意に不良であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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