演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

当院における去勢抵抗性前立腺癌に対するアビラテロン、エンザルタミドの治療成績

演題番号 : P79-3

[筆頭演者]
永松 弘孝:1 
[共同演者]
牟田口 和昭:1

1:中津第一病院

 

【目的】当院における去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対するアビラテロン(ABI)、エンザルタミド(EZA)の治療成績について検討した。【対象と方法】2014年6月から2017年3月までに当院でCRPCの診断にて、ABI、ENZを投与した37例を対象として、両薬剤の治療効果、有害事象を検討した。なお治療効果については、血清PSA値が50%以上低下を治療効果ありと判定した。【結果】全症例の背景は、診断時年齢58-85(中央値74)歳、BMI 17.0-29.0(中央値23.9)、iPSA 7.6-2800(中央値114.5)ng/mlであった。37例のうち、骨転移を15例、リンパ節転移を9例、肺転移を2例に認めた。一次ホルモン療法奏功期間は、5-100(中央値26)か月、PSA nadir 0.008-50.7(中央値 0.11)ng/ml、PSA nadirまでの期間 2-37(中央値 9)か月であった。1st lineとしてABIを投与した症例は25例(先行ドセタキセル投与ありは12例)、ENZを投与した症例は12例(先行ドセタキセル投与ありは8例)であった。両者を併用している症例は19例認めた。ABI、ENZの1st lineとしての治療奏功率は、全体では、ABI 68.0%(17/25例)、ENZ 58.3%(7/12例)であった。ドセタキセル未施行例では、ABI 92.3%(12/13例)、ENZ 75.0%(3/4例)であった。両者の併用症例の奏効率は、ABI→ENZ 41.7%(5/12例)、ENZ→ABI 0.0%(0/7例)であった。有害事象は、ABIでは、低K血症、ふらつき、口渇、血糖コントロール不良、肝腎不全、ENZでは、全身倦怠感を2例に認め、休薬を余儀なくされた。【結語】ABI、ENZともに、CRPCに対して良好な治療効果が得られるものの、逐次治療については、有効とは言い難い。今後は、ドセタキセル、カバジタキセルも含めたCRPCに対する治療薬の薬剤選択、有害事象管理などの治療体系の確立が必要と思われた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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