演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

放射線治療単独により長期生存を得た節外性NK/T細胞性リンパ腫の一例

演題番号 : P7-5

[筆頭演者]
澁谷 亜紀子:1 
[共同演者]
三井 ゆりか:1、長瀬 大輔:1、藤野 春香:1、加藤 元浩:1、倉石 安庸:1、名取 一彦:1

1:東邦大学・医療センター大森病院・血液腫瘍科

 

限局期節外性NK/T細胞性リンパ腫(ENKL)において、放射線治療単独による2年間の全生存率は45%程度であり、現在ではRT同時併用2/3DeVIC療法が標準的治療とされている。本発表では、38年前に限局期ENKLを発症し、放射線照射を中心とした初期治療を施行後、5度の再発を経つつも完全寛解を維持している症例の経過について報告し、若干の考察を加える。38年前、鼻腔原発悪性リンパ腫発症し放射線照射施行(照射量不明)。35年前、再発しDenker手術施行後放射線照射(計52.8Gy)施行し完全寛解に達した。26年前、2度目の再発に対し、VEPA療法(ビンクリスチン、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾロン)2コース施行したが治療効果は不十分であり、放射線治療(計44.2Gy)の追加により完全寛解に達した。2年前、下腹部の皮下腫瘤出現し3度目の再発と診断し、局所切除と局所放射線治療(計30Gy)施行。1か月前に下腹部、両側大腿部の皮下腫瘤再度出現し、同部位生検施行。4度目の再発と診断し、MILD療法(メソトレキセート、イホマイド、L-アスパラギナーゼ、デキサメサゾン)を6コース施行。以降寛解を維持している。依然として予後不良の本疾患に対して、本症例では、右眼球瘻、髄液瘻、下垂体機能不全といった合併症を有したものの、初発時に鼻腔に対する計100Gyの放射線照射が奏功したもの考えたい。

キーワード

臓器別:造血器・リンパ

手法別:化学療法

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