演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

アンドロゲン除去療法の継続期間が前立腺癌患者の腎機能に与える影響についての検討

演題番号 : P65-3

[筆頭演者]
宮澤 慶行:1 
[共同演者]
岡 大祐:1、鈴木 智美:1、中山 紘史:1、宮尾 武士:1、栗原 聰太:1、大木 亮:1、周東 孝浩:1、野村 昌史:1、関根 芳岳:1、小池 秀和:1、松井 博:1、柴田 康博:1、伊藤 一人:1、鈴木 和浩:1

1:群馬大学・医学部附属病院・泌尿器科

 

【緒言】前立腺癌に対するアンドロゲン除去療法(ADT)は高い有効性から汎用されているが,それに伴う副作用が長期間に渡る経過で問題となることがある.前立腺癌患者に対するADT期間の違いが5年間において腎機能どのような影響をもたらすか,異なる治療方法を行った群間で前向きに検討を行った.【方法】前立腺癌と診断された103例のうち,約2年間(平均25.4ヶ月)のADTと放射線併用療法を行い,その後5年間経過観察できた群(Short群:47症例)と,5年間ADT継続治療をした群(Continuous群:41例)の群間で血清Cr値とそれを元に算出されるeGFR値を比較,検討した.【結果】治療開始時の平均年齢はShort群(S群)で67.9歳,Continuous群(C群)で71.3歳とC群の方が有意差を持って高齢であった(p=0.002).治療開始時PSAはS群で11.0 ng/ml, C群で36.24 ng/mlとC群の方が有意差を持って高値であった(p=0.023). 治療開始時eGFRはS群77.0 ml/min, C群74.7 ml/minであり,有意差は認めず(p=0.46),5年経過後のeGFRの検討でもS群72.1 ml/min, C群は71.8 ml/minと有意差を認めなかった(p=0.94).治療開始前から5年経過時までのeGFR変化率での検討では, S群で-6.4±16.5 %,C群は -4.2±20.7 %であり,有意差を認めなかった(p=0.58).【結語】今回の検討結果から,前立腺癌患者に対するADT期間の違いは,5年の期間においては腎機能の変化に影響を与えない可能性がある.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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