演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

前立腺癌におけるリュープロレリン酢酸塩1ヶ月製剤から24週間持続製剤への変更

演題番号 : P61-5

[筆頭演者]
矢野 明:1 
[共同演者]
馬場崎 隆志:1、藤井 照護:1、白戸 玲臣:1、田丁 貴俊:1

1:日本赤十字社松山赤十字病院・泌尿器科

 

【目的】2015年12月にリュープロレリン酢酸塩24週間持続製剤(以下、6ヶ月製剤)が使用可能となり、有効性・安全性ならびに経済性について報告してきた。今回我々は12週間製剤を使用せず、1ヶ月製剤から6ヶ月製剤へ変更した際の有効性と安全性に関する検討を行った。【対象・方法】当院において病理学的に前立腺癌と診断された40例を対象とした。年齢は76.5歳、臨床病期はB0 11例、B1~B2 18例、C1~2 5例、D1~2 6例で、全治療として前立腺全摘除術が8例、外照射療法が1例に施行されていた。これらの症例に対し非ステロイド性の抗アンドロゲン剤を2週間投与、1ヶ月製剤を併用、1ヶ月後に6ヶ月製剤の投与、3ヶ月後に内服処方、6ヶ月後に注射・内服を行った。主な合併症は高血圧症13例、糖尿病9例、脳血管障害3例、心血管障害3例、慢性腎不全1例、悪性腫瘍は胃癌・大腸癌3例、肺癌3例、腎細胞癌1例であった。血清PSA値、テストステロン値を評価項目とした。【結果】診断時の血清PSAの平均値は24ng/ml、2週間 10.7ng/ml、1ヶ月 1.9ng/ml、3ヶ月 0.5ng/ml、6ヶ月 0.1ng/mlであった。また血清テストステロン値は治療前809.1ng/dl、1ヶ月 21.8ng/dl、3ヶ月 16.6ng/dl、6ヶ月 16.9ng/dl となっていた。注射部位反応はなかった。【考察】1ヶ月製剤から6ヶ月製剤へ変更しても血清PSA値は速やかに低下しており、テストステロン値も去勢域に維持されていた。【結語】1ヶ月製剤から6ヶ月製剤への変更は臨床的に安全かつ有用で、早期に6ヶ月製剤を導入できるメリットがある。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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