演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

高齢者の進行再発大腸癌に対する経口抗癌剤の有用性

演題番号 : P34-7

[筆頭演者]
中西 正芳:1 
[共同演者]
工藤 道弘:1、有田 智洋:1、村山 康利:1、栗生 宜明:1、小菅 敏幸:1、小西 博貴:1、森村 玲:1、塩崎 敦:1、生駒 久視:1、窪田 健:1、岡本 和真:1、藤原 斉:1、大辻 英吾:1

1:京都府立医科大学・附属病院・消化器外科

 

はじめに
近年、進行再発大腸癌に対する治療ガイドラインは各国で整備され、ある程度一定の治療指針に従って進めることが可能である。その一方で、特に本邦では高齢患者が増加し、画一的な治療が困難なケースも日常診療では度々遭遇する。各国のガイドラインにおいても強力な治療が適応とならない患者に対する治療アルゴリズムも示されているが、経口抗癌剤に関する記載はあるのは本邦のガイドラインのみである。当科における高齢者を中心とした患者に対するUFT/LV療法の治療成績について報告する。
対象
80歳以上でPS2以下あるいは本人が強力な治療を拒否し、1st lineとしてUFT/LV療法を行った症例8例
年齢中央値84歳(70-87)、男/女4/4、投与期間中央値385(35-1777)、投与中止例が7例、投与継続中1例であった。投与中止理由は肝機能悪化1例、増悪が6例、Median Survival Time(MST)は750日であった。Grade 3以上の有害事象は肝機能障害を1例に認めたのみであった。
考察
本邦のガイドラインでは強力な治療が適応とならない患者に対するUFT/LV療法は推奨されているが、欧米のガイドラインには掲載されていない。近年、我が国からは高齢者の進行再発大腸癌に対する本治療の有用性が報告されており、有害事象が少ないことからも有力な選択肢の一つではないかと思われる。当科での成績でも有害事象による中止例はなく、MSTは750日と比較的良好な治療成績であると思われる。
さらに最近ではUFT/LV+Bmab療法やロンサーフ+Bmab療法の有用性も報告されており、今後はこういったレジメンの治療効果に関する検討も求められる。
当科でのUFT/LV療法の治療成績について代表例を提示しつつ、若干の文献的考察を含めて報告する。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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