演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

進行性腎細胞癌に対するニボルマブの短期治療効果と安全性

演題番号 : P33-6

[筆頭演者]
五十嵐 大樹:1 
[共同演者]
阿部 正和:4、小野田 充敬:1、藤島 洋介:3、岩崎 一洋:2、高田 亮:1、岩動 一将:3、藤澤 宏光:2、氏家 隆:4、小原 航:1

1:岩手医科大学・医学部、2:岩手県立中央病院、3:岩手県立中部病院、4:岩手県立大船渡病院

 

【背景】免疫チェックポイント阻害剤のニボルマブは本邦でも2016年8月より前治療歴を有する根治切除不能および転移性腎細胞癌に対して保険収載されその有効性が期待されている。しかし、日本人患者に対する有効性・安全性に関するデータは十分とはいえず、今後は実臨床での症例の蓄積が必要である。
【目的】ニボルマブ投与症例の短期治療効果および安全性について検討した。
【対象】2016年8月以降に当院及び関連施設においてニボルマブを投与した12例を対象とした。
【結果】ニボルマブ投与時の平均年齢は66歳(44-83)、男性7例、女性5例であった。平均前治療期間は38ヶ月(1-113ヶ月)で、ニボルマブを2nd lineで使用した症例が4例、3rd line以降で使用した症例が8例であった。組織型は全例淡明細胞型であり、腎摘は11例で施行されていた。MSKCC分類はFavorable risk 3例、Intermediate risk 7例、Poor risk 2例であり、Heng分類はFavorable risk 3例、Intermediate risk 6例、Poor risk 3例であった。ニボルマブ投与期間の平均値は1.4ヶ月(0-6ヶ月)であった。画像評価可能症例におけるBest responseはPR 2例、SD 2例、PD 3例であり、現在8例が投与継続中である。なお、PR症例には原発巣の縮小を認めた症例も含まれていた。有害事象としてはGrade 3の皮膚筋炎、高血圧症を1例ずつ認め、皮膚筋炎を認めた症例は投与中止となった。Grade 2以下の有害事象は間質性肺炎、皮疹を1例ずつ認めた。
【考察】ニボルマブ投与後の観察期間は短いが2例のPR症例を経験しており、これらはpoor risk症例および3rd line以降に使用した症例でありその有効性が示唆された。一方で投与中止を余儀なくされたGrade 3の自己免疫関連副作用を認めており、投与中は十分な観察が必要である。今後も症例を蓄積し観察期間を延長したうえ、ニボルマブの治療効果および安全性について報告する。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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