演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

当院における転移性腎細胞癌に対するニボルマブの初期治療経験について

演題番号 : P33-4

[筆頭演者]
山本 義明:1 
[共同演者]
森 純一:1、清水 宏輔:1、藤井 央法:1、川井 禎久:1、井上 亮:1、松本 洋明:1、松山 豪泰:1

1:山口大学・大学院医学系研究科・泌尿器科学

 

【目的】ニボルマブはPD-1とPD-L1およびPD-L2との結合を阻害するPD-1に対するモノクローナル抗体である。当院におけるニボルマブの初期使用成績を検討した。【対象と方法】2016年9月から2017年3月にニボルマブが使用された転移性腎細胞癌9例(男性6例、女性3例)を対象とし、RECISTに基づく最大治療効果についてretrospectiveに検討した。有害事象の重症度はCTCAEバージョン4.0を用いて判定した。【結果】年齢39-76(中央値68)歳。病理組織型は淡明細胞癌8例(肉腫様変化3例、紡錘細胞様変化1例)、非淡明細胞癌(オンコサイトーマ)1例であった。MSKCCのリスク分類ではintermediate risk 7例、favorable risk 2例であった。全例原発巣の腎摘除後に使用され、前治療回数は1-5(中央値3)回であった。評価可能であった8例の治療効果判定は、SD3例(37.5%)、PD5例(62.5%)であった。肉腫様変化を伴った淡明細胞癌SD患者で局所再発腫瘍は縮小も、縦隔に新たなリンパ節転移が出現した同一患者内における治療効果の多様性を示す症例が存在した。有害事象はGrade 4の貧血1例、Grade 3の下痢(直腸炎)1例、好中球減少1例、Grade 2のAST/ALT上昇1例、貧血1例、味覚障害1例、Grade 1の倦怠感1例、血小板減少1例であった。Grade 3の下痢(直腸炎)はニボルマブ休薬でも改善せず、ステロイド投与で改善した。なんらかの有害事象を認めた患者は9例中4例(44.4%)であった。【結語】SD症例が37.5%であったことは、比較的予後の悪い症例群であった可能性が示唆された。症例の蓄積と長期の経過観察が必要であると考えられた。有害事象を認めた場合は免疫関連有害事象マネジメントチームへの相談と、躊躇しないステロイド投与が不可欠と考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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