演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

FOLFOXIRI療法で病勢コントロールが得られた門脈本幹腫瘍栓を伴う大腸癌肝転移の1例

演題番号 : P29-7

[筆頭演者]
中村 正典:1 
[共同演者]
石榑 清:1、間下 直樹:1、齋藤 悠文:1、野々垣 彰:1、呂 成九:1、山中 美歩:1、飛永 純一:1、渡邉 卓哉:1、福山 隆一:2、藤井 知郎:3、吉村 昌紘:3、宇根底 亜希子:4

1:愛知県厚生農業協同組合連合会江南厚生病院・外科、2:愛知県厚生農業協同組合連合会江南厚生病院・病理診断科、3:愛知県厚生農業協同組合連合会江南厚生病院・薬剤部、4:愛知県厚生農業協同組合連合会江南厚生病院・看護部

 

門脈腫瘍栓を伴う大腸癌肝転移の頻度は比較的稀であり,非切除の場合には予後不良とされている.症例は65歳,女性.腹痛と下血を主訴に受診された.精査で直腸癌肝転移と診断した.腹部造影CT検査では,肝右葉転移巣が門脈右枝に直接浸潤し腫瘍栓が門脈左右分岐部まで進展していた.4日後の同検査の再検では門脈本幹内をさらに25mmほど腫瘍栓が進展し,その上流に血栓を形成していた.腫瘍栓の進展速度が速かったためconversion目的に緊急でFOLFOXIRI療法を開始した.FOLFOXIRI療法を12コース施行したことによって腹部造影CT検査で腫瘍栓は門脈右枝に退縮したが,門脈本幹内血栓の器質化により肝門部の側副血行路が発達した所見を認めた.conversion切除不能と判断し,以降5-FU/LV療法でメンテナンスした.5-FU/LV療法を継続することによってさらに肝転移巢が徐々に縮小し門脈腫瘍栓が後区域枝に退縮した.20コース施行時点では肝転移巢と門脈腫瘍栓の増悪を認めなかったが直腸癌原発巣が増大した.初診から1年5ヶ月後に原発巣に対して低位前方切除術を行なった.今回,予後不良かつ頻度が比較的稀とされている門脈本幹腫瘍栓を伴う大腸癌肝転移に対して,FOLFOXIRI療法により病勢コントロールを得られた1例を経験したため報告する.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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