演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

Stage IV大腸癌に対しFOLFOXIRI+ Bevacizumab療法施行後に間質性肺炎を認めた1例

演題番号 : P29-4

[筆頭演者]
三宅 亨:1 
[共同演者]
園田 寛道:1、清水 智治:1、植木 智之:1、寺田 好孝:1、前平 博充:1、竹林 克士:1、貝田 佐知子:1、飯田 洋也:1、山口 剛:1、谷 眞至:1

1:滋賀医科大学・外科学講座

 

FOLFOXIRI+ Bmab療法後に著明な腫瘍縮小効果を認めたものの、間質性肺炎を発症した1例を経験したので報告する。<症例>70歳代、男性。<既往歴>糖尿病、高尿酸血症、高血圧。喫煙歴10本/日 18年間 40年前から禁煙<現病歴>肺癌検診で異常を指摘された。CT検査で縦隔リンパ節腫大と右肺門部腫瘤を認め、縦隔鏡下生検を施行したところ、腺癌であった。FDG-PET CT検査で右肺門と縦隔リンパ節、腹部大動脈周囲リンパ節腫大と上行結腸にFDGの集積を認めた。下部消化管内視鏡検査で肝弯曲部に2型腫瘍を認め、生検でadenocarcinoma (tub2)であり、以上より大腸癌A T4a(SE) N3 H0 P0 M1(LYM) Stage IVと診断し、RAS変異型であったことからFOLFOXIRI+Bmabを12クール施行した。化学療法後の下部消化管内視鏡で原発巣は瘢痕組織のみであり、FDG-PETで異常集積を認めなかった。CEA は化学療法にて71ng/mlから8.3ng/mlまで低下し、今後原発巣切除術の予定していた。化学療法終了1ヶ月後より咳嗽を自覚し、その後、息切れが激しく、食欲の低下を認めた。徐々に呼吸困難感が増悪し、37℃前後の発熱を認めたことから、近医受診となった。胸部X線写真で両側肺野にスリガラス陰影を認めた。気管支鏡検査でリンパ球優位な上昇を認め、薬剤性間質性肺炎と考えられた。血中サインそ飽和度は89%(room air)、血中KL-6は512U/mLと軽度上昇していた。CT検査では呼吸管理とともにステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン 1,000mg/dayを3日間)を施行し,その後ステロイドを経口内服薬に変更し漸減していった。自覚症状の改善とともに画像検査での間質陰影の改善を認めた。現在ステロイドを漸減中である。CEAの上昇傾向認めず、ステロイド減量の後、原発巣切除予定である。<考察>間質性肺炎は頻度の低い有害事象であるが、重症化し予後不良である。大腸癌に対する化学療法は多剤併用でより高い抗腫瘍効果を認めるが、間質性肺炎など重篤な合併症についてより慎重な経過観察が必要と考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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