演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

閉塞性大腸癌に対するステント療法後の手術成績

演題番号 : P23-5

[筆頭演者]
旗手 和彦:1 
[共同演者]
金澤 秀紀:1、桑野 紘治:1、大越 悠史:1、横井 圭悟:1、飯塚 美香:1、坂本 友見子:1、二渡 信江:1、石井 健一郎:1、金田 悟郎:1

1:独立行政法人国立病院機構相模原病院・外科

 

<はじめに>閉塞性大腸癌はoncology emergencyの状態でイレウス解除および癌の根治性を考慮した手術が必要となる.全身状態不良であることが多く,腸管減圧処理が行われない状態での緊急手術は合併症が多い.大腸ステントは治療後早期より栄養状態や患者のQOL改善が見込め,閉塞性大腸癌に対する治療に有用である.<目的>大腸癌イレウス症例に対するに対するBTSの成績につき検討し,有用性を明らかにすることを目的とした.<対象>2012年8月より2017年4月までに閉塞性大腸癌に対してBTS目的にステント留置を施行した50例を対象とした.男女比は27:23,平均年齢は70.8歳であった.腫瘍占拠部位は上行結腸6例,横行結腸6例,下行結腸7例、S状結腸25例,直腸S状結腸部5例であった. WallFlex 18例、Niti-S 32例を使用した.<結果>CROSS score は0:15例1:19例2:3例3:9例4:5例であった.臨床的成功率は100%で, 合併症は穿孔1例,便による通過障害2例であった.手術はLAC40例、開腹10例であった.SEMS留置後経口摂取開始まで2日, 留置から手術施行までの期間は21日(中央値)であった.LACは結腸右半切除術8例、横行結腸部分切除術1例、結腸左半切除術9例、S状結腸切除術16例、前方切除術5例、結腸全摘術1例であった.開腹は結腸右半切除術3例、S状結腸切除術3例、前方切除術1例Hartmann's手術4例であった.LACは右側結腸,左側結腸ともに5ポートで施行した.術中副損傷は認めず、手術時間275分,出血量20ml,経口摂取開始日2日であった(中央値).病期分類(Stage)は,II 17例,IIIa 17例 IIIb 6例, IV 9例であった.術後合併症はSSI3例、イレウス1例、膵液瘻1例であった.術後化学療法は29例に施行し、35例に再発を認めた.<考察>大腸ステントは非手術症例に対する姑息的治療や手術までのBTSとして安全に行われるようになったが偶発症を起こす可能性もあり、留置は注意が必要である。SEMS留置後の手術短期成績は通常の手術と比較して遜色なく安全に施行できた.<結語>BTSとしての短期成績は良好であるが、Stage IIIは再発例も多く補助化学療法の検討が必要である.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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