演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

胃癌に対する放射線療法を含む集学的治療の経験

演題番号 : P169-5

[筆頭演者]
尾山 勝信:1 
[共同演者]
伏田 幸夫:1、木下 淳:1、大畠 慶直:1、寺井 志郎:1、中沼 伸一:1、岡本 浩一:1、中村 慶史:1、林 泰寛:1、井口 雅史:1、宮下 知治:1、田島 秀浩:1、高村 博之:1、二宮 致:1、太田 哲生:1

1:金沢大学・消化器・腫瘍・再生外科

 

【背景】集学的治療の進歩により高度進行胃癌の治療成績も向上してきている。我々はこれまで化学療法と外科的切除を主軸とした治療を行い、その良好な成績を報告してきた。しかしながら、切除可能範囲外に遠隔転移を伴う症例の治療効果は十分とはいえない。遠隔リンパ節転移を伴う症例など、残存病変は限局しているが化学療法と外科的切除のみでは治療効果が不十分と考えられる症例には放射線療法を追加して行っている。【対象】2008年4月~2016年12月までに放射線療法を行った胃癌症例18例のうち緩和医療を目的として行われた4例を除外した14例を対象に検討を行った。【結果】根治切除不能胃癌に対する集学的治療の一環として行われた症例(集学的治療群)が6例、再発巣に対する治療目的(再発治療群)に8例に放射線療法が行われていた。年齢は中央値で63歳(54-73歳)、照射量中央値は50Gy(22-60Gy)であった。集学的治療群では全例で遠隔リンパ節転移巣に照射が行われており、臨床的奏効率は66%、全生存期間中央値は28ヵ月、無増悪生存期間中央値は14.9ヵ月、3年生存率は41.7%であった。再発治療群でも標的臓器は全例でリンパ節転移巣(所属リンパ節:3例、遠隔リンパ節5例)であった。臨床的奏効率は50%、再発後全生存期間中央値は36.8ヵ月、放射線療法開始後生存期間中央値は8.7ヵ月、無増悪生存期間中央値は7.1ヵ月であった。【考察】遠隔リンパ節転移に対する集学的治療の一環として放射線療法が行われており、切除不能症例・再発症例のいずれにおいても比較的高い奏効率が得られていた。放射線療法は、比較的限局しているが外科的に制御が困難なリンパ節転移を有する症例に対して考慮すべき治療法の一つと考えられる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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