演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

十二指腸癌術後の化学療法と予後

演題番号 : P169-4

[筆頭演者]
平下 禎二郎:1 
[共同演者]
太田 正之:1、多田 和裕:1、嵯峨 邦裕:1、高山 洋臣:1、遠藤 裕一:1、内田 博喜:1、岩下 幸雄:1、猪股 雅史:1

1:大分大学・消化器・小児外科

 

【はじめに】十二指腸癌は比較的まれな疾患であり、化学療法を含めた治療法は確立されていない。今回われわれは十二指腸癌術後の化学療法と予後について検討したので報告する。
【対象と方法】1998年~2016年に当科で切除した十二指腸癌24例を対象とし臨床病理学的因子を検討した。また、再発症例について再発後の治療と予後について検討した。
【結果】24例の平均年齢62.9歳、男性16例(67%)、女性8例(33%)であった。術式は膵頭十二指腸切除19例(79%)、その他5例(21%)で、平均腫瘍径35.6mm、腫瘍部位は球部8例(33%)、下行脚14例(58%)、水平脚1例(4%)、上行脚1例(4%)、組織型は乳頭腺癌3例(13%)、高分化型腺癌6例(25%)、中分化型腺癌12例(50%)、低分化型腺癌2例(8%)、粘液癌1例(4%)であった。TNM分類はT1 9例(38%)、T3 6例(25%)、T4 9例(38%)、N1 11例(46%)、stage1 9例(38%)、stage2 4例(17%)、stage3 11例(46%)であった。脈管侵襲はly+ 13例(54%)、v+ 7例(29%)であった。8例に術後補助化学療法を行い、S1 7例、capecitabine 1例であった。平均観察期間は37ヵ月で、再発を10例(42%)に認めた。10例の再発までの平均期間は18ヵ月で、再発形式は局所3例、リンパ節4例、肝転移2例、腹膜播種4例であった。再発後の治療は1st lineはFOLFOX3例、XELOX2例で、5例に化学療法を行わなかった。2nd lineとして2例にFOLFIRIを行い、そのうち1例は再発後34ヵ月生存中である。再発後の平均生存期間は8.2ヵ月で、化学療法を行った5例は15.3ヵ月、化学療法を行わなかった5例は2.6ヵ月であった。
【結語】十二指腸癌に対する化学療法は有効であることが示唆された。十二指腸癌の再発率は高く、化学療法を含めた治療法の確立が必要である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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