演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

StageIV胃癌のConversion therapy後の化学療法の意義

演題番号 : P169-1

[筆頭演者]
今井 健晴:1 
[共同演者]
山口 和也:1、前田 健一:1、棚橋 利行:1、松井 聡:1、今井 寿:1、田中 善宏:1、松橋 延壽:1、高橋 孝夫:1、二村 学:1、吉田 和弘:1

1:岐阜大学・腫瘍外科

 

【背景】StageIV胃癌の予後はいまだに不良で,当科ではこれまでConversion therapyを積極的に施行してきた.Conversion therapy後の化学療法についてコンセンサスはなく,当科における現状を調査し報告する.
【対象と方法】2004年から2017年4月までにStageIV胃癌と診断し当院で化学療法を施行した209例のうちConversion therapyを施行した65例を対象とした.術前治療,手術,術後補助化学療法,再燃後の2次治療などを調査し,Conversion therapy後の化学療法の意義についてretrospectiveに検討を行った.
【結果】術前1次治療の内訳はS-1+CDDP 19例,S-1+PTX 4例,5-FU+PTX 2例,S-1+DOC 14例,DCS 14例,Tmab併用5例,SOX 7例であった.手術は胃全摘59例,残胃全摘1例,幽門側胃切除5例で,腫瘍の遺残はR0;8例,R1;30例,R2;27例であった.手術から術後1次治療開始までの期間は中央値35日[11-211日]であった.術後の1次治療の内訳はS-1関連49例,WeeklyPTX 7例,Capecitabine+Tmab 2例,Tmab単剤 2例,UFT単剤 1例,ABI 1例,無治療3例であった.S-1関連49例の内訳はS-1単剤36例,2剤併用療法13例(S-1+PTX 3例,S-1+CDDP 2例,S-1+DOC 7例,S-1+Tmab 1例)で, S-1単剤療法と2剤併用療法のOS,PFS,術後生存期間に差はみられなかった.65例のOSは平均31.2か月,術後生存期間は平均25.2か月で,術前治療および術後1次治療のレジメン選択との相関はみられなかった.手術後の再燃症例は46例(70%)であった.再燃後に2次治療を導入した症例は38例で,OS平均28.5か月,術後生存期間平均21.9か月と,2次治療を導入していない症例8例のOS平均20.3か月,術後生存期間平均15.6か月と比較して延長していた.
【考察】Conversion therapy後の化学療法のレジメン選択は様々であった.単剤療法と併用療法との差は無く,再燃後も化学療法の継続が可能な症例では生存期間の延長が期待できる.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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