演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

低悪性度子宮内膜間質肉腫の両肺多発転移を切除した1例

演題番号 : P154-4

[筆頭演者]
三井 匡史:1 
[共同演者]
細野 由希子:1、藤嶋 悟志:1、松尾 翼:1

1:八戸市立市民病院・呼吸器外科

 

【症例】40歳女性。【既往歴】31歳で子宮膿瘍核出術。【喫煙歴】なし。【現病歴】2015年3月に検診の胸部レントゲン写真にて異常陰影を指摘され、前医受診。PETにて両肺に多発する結節影と子宮に腫瘤を認めたが、どちらもFDGの集積は軽微であり、肺良性転移性平滑筋腫の疑いとなった。子宮の精査目的に同院産婦人科に紹介となり、細胞診で悪性所見はなく子宮筋腫の診断となった。7月に右肺生検施行し、その病理検体と子宮膿瘍核出術時の検体を比較検討した結果、低悪性度子宮内膜間質肉腫とその肺転移の診断となった。9月、セカンドオピニオン目的に当院産婦人科紹介となり、以後は当院での治療を希望された。産婦人科では原発巣と肺転移巣を全て切除する方針となり、10月に当科紹介受診。右上葉に3個、右下葉に2個、左上葉に1個、左下葉に2個の転移巣を認め、右肺部切と左上葉部切+左下葉切除で完全切除可能と判断した。11月、腹式子宮全摘+両側付属器切除術が施行され、病理結果は低悪性度子宮内膜間質肉腫であった。12月、胸腔鏡補助下右肺上・下葉部分切除術施行。2016年1月、胸腔鏡補助下左肺上葉部分切除術+左肺下葉切除術を施行した。【病理診断】左右合わせて8個の切除した腫瘍は同一の組織所見であり、免疫染色の結果も踏まえて、全て低悪性度子宮内膜間質肉腫の転移と診断された。【術後経過】2016年9月のCTで右肺に6mmと4mmの転移巣が出現したが、プロゲステロンによるホルモン療法を開始した結果、転移巣は縮小した。現在もホルモン療法を継続中である。【まとめ】子宮内膜間質肉腫は非常に稀な腫瘍で、その肺転移例に対する治療方針は確立していない。今回我々は多発肺転移を切除し、ホルモン療法を追加して良好な治療経過を維持している症例を経験したので、若干の文献的考察を含めて報告する。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:手術療法

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