演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

進行再発大腸癌に対する一次治療(FOLFIRIbase)の臨床判断分析を用いた統合研究

演題番号 : P152-5

[筆頭演者]
鈴木 薫:1 
[共同演者]
志田 敏宏:2、小野 裕紀:1、小林 由佳:5、白石 正:2、吉岡 孝志:3、井上 忠夫:4

1:山形県立中央病院・薬剤部、2:山形大学・医学部附属病院・薬剤部、3:山形大学・医学部、4:奥羽大学・薬学部、5:山形県立新庄病院・薬剤部

 

【目的】KRAS野生型の適応になっている切除不能進行再発大腸がん治療の代表的なレジメンであるFOLFIRI, FOLFIRI+/ Bevacizumab(Bmab)/ Cetuximab(Cmab)/Panitumumab(Pmab)の臨床的エビデンスと経済的エビデンスを統合した臨床判断分析による最適なレジメンを明らかにする.
【方法】FOLFIRI, FOLFIRI+/Bevacizumab(Bmab)/Cetuximab(Cmab/Panitumumab(Pmab)レジメンのランダム化比較臨床試験に基づいて,文献調査を行い各レジメンの臨床効果及び直接医療費用(薬剤費,検査費,医療材料費,人件費等)を算出した.得られた臨床効果と費用をマルコフモデルに組み込み臨床判断分析を行った.
【結果】マルコフモデルによる臨床判断分析の結果,得られる生存月と費用は,FOLFIRIが20.9ケ月,2,304,678円,FOLFIRI+Bmabが27.2ケ月,8,080,654円,FOLFIRI+Cmabが27.7ケ月,11,801,951円,FOLFIRI+Pmabが22.6ケ月,4,557,003円であった.また,ICER(増分費用対効果比)は, FOLFIRIを基準とするとFOLFIRI+Bmabが916,822円/月,FOLFIRI+Cmabが1,396,658円/月,FOLFIRI+Pmabが1,324,897円/月であった.
【考察】分子標的薬併用レジメンは効果が優れるが,費用もかかる.特にFOLFIRI+Cmabは,同じ生存月を得るためには高価な治療戦略となる.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:医療経済

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