演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

直腸癌術後局所再発に対する重粒子線治療の検討

演題番号 : P152-1

[筆頭演者]
篠藤 誠:1 
[共同演者]
末藤 大明:1、寺嶋 広太郎:1、戸山 真吾:1、塩山 善之:1

1:九州国際重粒子線がん治療センター

 

目的
直腸癌術後局所再発(LRRC)に対する重粒子線治療の有効性、安全性を評価する。
対象と方法
対象は2014年5月から2016年11月まで、LRRCに対して重粒子線治療を施行した20例のうち、下記の適格条件を満たす17例(X線治療後の再照射3例を除く)。適格条件は、1)直腸癌切除後の骨盤内に限局する再発病変である、2)治癒切除の適応外または手術拒否、3)PS 0-2、4)消化管、膀胱内腔への浸潤がない、5)遠隔転移がない、6)当該部位に放射線治療の既往がないことである。重粒子線治療は総線量73.6GyE/16回/4週を投与した。治療効果判定についてはRECISTv1.1を用い、従来のサイズ評価に加え、FDG-PETによる評価も行った。有害事象についてはNCI-CTCAEv4.0を用いて評価した。また、重粒子線治療後の予後因子として、年齢、性別、PS、腫瘍マーカー(CEA)、腫瘍サイズ、再発部位、初回手術時のpStage、手術根治度、再発までの期間を選択し、予後因子解析を行った。
結果
年齢中央値60(41-87)歳、男性13例、PS0 / 1: 10 / 7、治療前CEA中央値7.1 (0.7-391)、 腫瘍サイズの中央値3 (1-7.5)cm、再発部位は骨盤側壁13例、会陰部3例、仙骨前面2例であった。初回手術時のpStage (UICC 7th) I-IIC / IIIA-IV:8 / 9、手術根治度 A / B or C:15 / 2、組織型は腺癌/神経内分泌癌:16 / 1、初回手術時から再発までの期間の中央値は2.5(0-9.6)年であった。
観察期間中央値12.8(3.9-35.8)ヶ月、解析時点で15例が生存し、9例に再発(局所再発2例、辺縁再発1例、遠隔転移8例)を認めた。CTでのサイズ評価による奏効率は21%、PET評価を加味した奏効率は71%であった。1年局所制御率および生存率は、それぞれ100%、92%であった。生存における予後因子解析では、初回手術根治度のみが有意差を示した(p=0.0004)。Grade3以上の重篤な有害事象は見られなかった。
結論
症例数、観察期間は十分ではないが、LRRCに対する重粒子線治療は有効かつ安全な治療と考えられる。今後、局所治療の意義を見極めつつ、症例を蓄積していく予定である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:放射線治療

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