演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

局所進行直腸癌に対する術前補助化学療法のMRIリンパ節評価に基づく効果予測の検討

演題番号 : P151-7

[筆頭演者]
関戸 悠紀:1 
[共同演者]
西村 潤一:1、高橋 秀和:1、原口 直紹:1、畑 泰司:1、松田 宙:1、山本 浩文:1、水島 恒和:1、土岐 祐一郎:1、森 正樹:1

1:大阪大学・大学院医学系研究科・消化器外科学

 

【はじめに】
局所進行直腸癌に対して強力な術前補助化学療法(NAC)による局所および遠隔転移制御が期待されており,当科でも臨床試験としてoxaliplatinを含むレジメンでのNACを施行している.一方でNACに不応な症例もあることから効果予測の開発が急務であり,MRI volumetryやPET/CTを用いた効果予測が有用な可能性が報告されている.
【目的】
局所進行直腸癌に対するNAC症例においてMRI上転移陽性を疑うリンパ節径をNAC前後で評価し,組織学的効果判定との関連を検討すること.
【方法】
当施設で2012年6月以降にcT3以深あるいはcN+の局所進行直腸癌に対してNAC後に手術を行った症例についてカルテレビューを行い,NAC前後のリンパ節最大短径,組織学的効果判定および臨床的背景について検討した.MRIのT2強調像で短径5㎜以上を陽性とし,同一の外科医による計測を行った.組織学的効果判定は大腸癌における薬物療法ならびに放射線療法の効果判定基準(大腸癌研究会)に基づき当院病理診断科医が行った.
【結果】
NACを施行した直腸癌症例37例中cN+は25例で男性16人女性9人,median 61歳(range 40-73).cT2/3/4a/4bが7人(28%)/13(52)/1(4)/4(16).全例でoxaliplatinを含むレジメンでのNAC後に,TME/TSME+側方,中枢側D3郭清,R0手術が行われた. リンパ節最大短径はNAC前median 6.9㎜(range 5.0-12.9),NAC後4.3㎜(range 2.3-7.7),縮小率はmedian 41%(range 4-66)であった.組織学的効果判定はgrade0/1a/1b/2/3が0人(0%)/8(32)/10(40)/4(16)/3(12)であった.Grade2/3をresponderとすると縮小率はmedian 55%(range 46-66),non responderではmedian 36%(range 4-55)であった.縮小率50%以上を縮小群とするとresponderが6/7人(86%)であったのに対して,非縮小群では1/18人(6%)であった.
【考察】
NAC前後でのリンパ節縮小率が高い症例では組織学的効果判定も良好な傾向が見られた.50%をcut offとして効果予測が行える可能性がある.リンパ節径の計測は簡便で利用価値は高い.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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