演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

化学療法後の倦怠感に対するDexamethasoneテーパーリング投与についての検討

演題番号 : P151-6

[筆頭演者]
山際 一也:1 
[共同演者]
高田 みゆき:1、二瓶 大輔:1、五味 裕介:1、河合 清美:2、赤津 知孝:3、米山 公康:3、山本 聖一郎:3

1:平塚市民病院・薬剤部、2:平塚市民病院・看護科、3:平塚市民病院・外科

 

【はじめに】
化学療法施行時に訴えが多く辛い副作用に悪心・嘔吐(CINV)、倦怠感がある。CINVに対しては、5HT3受容体拮抗剤やNK1受容体拮抗剤、ステロイドにより予防や対応が可能となってきているが倦怠感に対しては効果的な対応策がないのが現状である。制吐薬適正使用ガイドラインでは高度催吐性リスク・中等度催吐性リスク抗癌剤に対して、抗癌剤投与当日はDexamethasone注を、翌日より経口Dexamethasone4~8mgを2~4日間投与を推奨しているが、経口Dexamethasone投与終了直後に倦怠感を強く訴える患者がいる。われわれは、これらの患者の倦怠感にはDexamethasoneの離脱症状が含まれているのではないかと考え、倦怠感を訴えた患者に対しDexamethasoneテーパーリング投与(漸減投与)を行い、有効であった症例を経験したので報告する。
【対象】
2016年4~11月に当院で外来化学療法を施行し、経口Dexamethasone投与終了1~2日後に倦怠感(Grade 2)を強く訴えた患者5例を対象とした。
【方法】
対象患者の抗癌剤投与当日はDexamethasone注を点滴で投与し、翌日からの経口Dexamethasone 8mgを1~2日間投与し、その後、4mgを1日、2mgを2日間、合計3日間でテーパーリング投与した。
【結果】
経口Dexamethasoneをテーパーリング投与した患者のうち、5例中4例(奏効率80%)に効果があった。CTCAE評価ではGrade 2→Grade 0までの低下が3例、Grade 2→Grade 1までの低下が1例であった。全症例、悪心・嘔吐等の副作用の増加等はなかった。
【考察】
抗癌剤投与後の倦怠感の中には、抗癌剤の副作用ではなく、制吐薬適正使用ガイドラインが推奨しているDexamethasoneの投与方法により、Dexamethasoneの離脱症状を引き起こし、倦怠感を強く訴える症例が存在すると考えられた。これらの症例に対して今回Dexamethasoneのテーパーリング投与により倦怠感を回避できる可能性が示唆された。さらに症例を蓄積し、Dexamethasoneの投与方法に関して検討を進めていきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:支持療法

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