演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

L-OHPにおける末梢神経障害の可視化の検討(末梢神経障害の軽減に向けて)

演題番号 : P151-4

[筆頭演者]
緒方 梨佳:1 
[共同演者]
柴田 小波:1、井上 倫子:2、塚本 明日香:2、内藤 雅康:3、内藤 壽則:3

1:医療法人松風海内藤病院・看護部、2:医療法人松風海内藤病院・薬剤部、3:医療法人松風海内藤病院

 

【目的】L-OHPベースの化学療法を施行中の患者は、高頻度に末梢神経障害が発現する。
末梢神経障害はL-OHPの回数を重ねる毎に症状が蓄積し、休薬期間中も改善がなく日常生活に支障を来す。そのため、末梢神経障害による苦痛の軽減を図ることは患者のQOL維持の為にも重要である。そこで今回我々はL-OHP施行症例の末梢神経障害現時期を可視化し、末梢神経障害の軽減に役立てる事が出来ないか検討した。
【方法】2016年1月以降に開始した化学療法患者に対してCTCAE V4.0-JCOGを参考にした「副作用記録用紙」を独自に作成し、症例ごとに配布し副作用の状況を記録した。副作用の状況は、なし= 0、Grade 1 = 1、Grade 2 = 2、Grade 3~4 = 3と点数化した。そのうち、XELOX療法を施行した患者の末梢神経障害の発現時期と動向に注目し、評価を行った。
【結果】XELOX療法施行症例は10例であり、4例で評価可能であったが、6例は記録の不備等で評価不可能であった。全例で末梢神経障害が出現しており、1例は1コース目から休薬期間中も末梢神経障害が消失する事無く継続していた。他3例では、1例が4コース、2例が6コース目から休薬期間中も末梢神経障害が持続していた。4例を平均化すると、1コース目から休薬期間も含めて末梢神経障害が持続し、L-OHPの回数を重ねる毎に末梢神経障害が蓄積し症状が重篤化していた。
【考察】副作用記録用紙により、化学療法期間中の末梢神経障害発現の程度を評価することが可能であった。全症例で末梢神経障害が出現し、L-OHPの投与回数を重ねる毎に末梢神経障害が蓄積し症状が重篤化していることが症例ごとに可視化できた。症状が重篤化すると末梢神経障害により患者のQOLが低下する恐れがある。最近の論文では、6コース後にL-OHPを省いたCapecitabine+BV療法で継続してもXELOXと有意な差がないことが確認されている。L-OHPを一時的に中止し、Capecitabine+BV療法へ切り替えることも患者のQOLの維持に有効な手段ではないかと考えた。今後は、当院でさらに症例を蓄積することで、L-OHPによる末梢神経障害が強く発現する時期を平均化し、治療効果と含めてL-OHPの一時的な中止や再導入の時期を判断したいと考えた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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