演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

オキサリプラチン併用大腸癌補助化学療法における脾臓体積変化

演題番号 : P151-3

[筆頭演者]
佐野 恵美:1 
[共同演者]
吉松 和彦:1、小池 太郎:1、伊藤 嘉智:1、宮野 裕:1、今泉 理枝:1、荻原 哲:1、上原 咲恵子:1、小寺 麻加:1、成高 義彦:2

1:社会福祉法人恩賜財団済生会支部埼玉県済生会栗橋病院・外科、2:東京女子医科大学・東医療センター・外科

 

【はじめに】進行再発大腸癌に対するオキサリプラチン併用化学療法施行の有害事象として肝類洞障害(いわゆるblue liver)が起き、それに起因した脾腫と血小板減少知られており、脾腫と血小板減少および肝予備能との関連が示されている。しかし、進行再発例ではこれらの変化が不可逆なものか病勢の推移により明らかではない。そこで、オキサリプラチン併用化学療法により脾腫が惹起するか否か、またオキサリプラチン投与終了後にその改善が認められるかを確認するために大腸癌術後補助化学療法としてオキサリプラチンを併用した症例について脾臓体積の推移を検討したので報告する。
【対象・方法】対象はH23年4月より大腸癌術後補助化学療法としてオキサリプラチン併用化学療法を施行した40例である。治療開始前および術後のサーベイランスCTを用いて3D画像を作成、脾臓体積を測定した。統計解析にはJMP proを使用した。
【結果】男性24名、女性16名。原発部位は盲腸4例、上行結腸8例、横行結腸3例、下降結腸2例、S状結腸11例、直腸癌12例。施行レジメンはmFOLFOX6が30例で12(8~14)コース、が10例で8(4~8)コースで、化学療法施行後の観察期間は688(327~1044)日であった。治療前脾臓体積中央値は118mlで、化学療法終了時、術後12カ月、18か月の脾臓体積の中央値は各171ml、149ml、134mlで化学療法終了時には増大しており(p<0.0001)、化学療法終了後の時間経過で脾臓体積は漸減した(終了時:術後12か月p=0.0018、12か月後:18か月後 p=0.0919)が、化学療法終了約1年後の術後18カ月では治療前体積には戻っていなかった(p=0.0009)。
【結語】オキサリプラチン併用化学療法施行大腸癌補助化学療法において、オキサリプラチン使用で脾臓体積の増大を認めた。補助化学療法終了後に継時的に有意な脾腫の改善を認めたが、終了後約1年では治療前の体積には戻らなかった。今後さらに継時的に追跡し脾臓体積が改善するか観察する必要がある。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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