演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

高用量のオキシコドン徐放錠を内服しながら抗癌剤治療を続けた1例

演題番号 : P151-2

[筆頭演者]
成本 勝広:1 
[共同演者]
仁科 智裕:2

1:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・緩和ケア内科、2:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター・消化器内科

 

はじめに
化学療法施行中の支持療法が、重要であることは言うまでもないが、特に疼痛コントロールは大切であると考えられる。今回、高用量のオキシコドン塩酸塩徐放錠を内服しながら10ヵ月近く抗癌剤治療を継続した症例を経験したので報告する。
症例
症例は、直腸癌、多発肝転移・肺転移、多発リンパ節転移の68歳男性である。2016年3月2日腫瘍による肛門痛が強く、消化器内科より緩和ケア内科紹介となった。放射線治療も検討しているが、薬剤によるコントロールをお願いしたいとのことであった。セツキシマブによる3次治療が疼痛のため、継続困難であった。NRS 5~6/10の痛みがあり、NRS 10/10の痛みでレスキューを使用していた。オキシコドン塩酸塩徐放錠480mg/日を内服して、レスキューとしてオキシコドン塩酸塩散20mgx4が処方されていた。ジクロフェナクナトリウム錠25mgも使用していた。レスキューは、4~5回/日使用していた。薬物治療を優先することとして、薬剤の調整を行った。オキシコドン塩酸塩徐放錠を720mg/日に増量し、プレガバリンを50mg/日から開始した。一時的に排尿障害が出現してオキシコドン塩酸塩徐放錠を600mg/日に減量したが、患者より希望があって720mg/日に戻した。プレガバリンは、150mg/日に増量した。2016年3月16日よりセツキシマブによる化学療法が再開となった。その後、2016年12月14日まで継続した。
考察
抗癌剤治療を継続することは、延命につながると考えられる。そのため、抗癌剤治療を中断することなく続けることが求められる。今回、高用量のオキシコドン塩酸塩徐放錠を内服しながら化学療法を続けた症例を経験して、改めて支持療法の重要性を実感した。一時的な排尿障害の副作用が出現したが、他の副作用は認めなかった。神経ブロックやメサドンへのスイッチングの検討も必要であったかもしれない。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:緩和医療

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