演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

子宮体癌に対する骨盤リンパ節郭清術を含む腹腔鏡下手術の忍容性についての検討

演題番号 : P149-4

[筆頭演者]
高橋 伸卓:1 
[共同演者]
吉岡 恵美:1、望月 亜矢子:1、笠松 由佳:1、角 暢浩:1、安部 正和:1、武隈 宗孝:1、平嶋 泰之:1

1:静岡県立静岡がんセンター

 

【目的】子宮体癌に対する骨盤リンパ節郭清を含む腹腔鏡下手術の忍容性について検討する。
【方法】当院では2015年4月から腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術を導入した。子宮体癌に対するリンパ節郭清の範囲は、腹腔鏡下手術、開腹手術共に摘出子宮の術中迅速病理診断に基づいて最終的に決定している。腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術は骨盤リンパ節までの郭清のみ算定を認めているため、当院で腹腔鏡下手術の適応となるのは術前診断にて骨盤リンパ節までの郭清を行うことが予測される症例(類内膜腺癌、Grade1,2、deptha,b)となる。2017年4月までに計95例に行い、そのうち35例に骨盤リンパ節郭清を施行した。年齢、Body mass index(BMI)、手術時間、出血量、骨盤リンパ節摘出個数、周術期合併症などをこれまでの開腹手術症例で骨盤リンパ節郭清まで施行した102症例(2011年1月~2016年3月)と比較・検討した。
【結果】患者背景については年齢(中央値;58:39-76、腹腔鏡 vs 58:24-78、開腹)、BMI(23:16-36 vs 28:17-35)であり、両群間に差を認めなかった。腹腔鏡下手術35症例の手術時間の中央値は341分(225-596)、出血量12ml(0-191)、リンパ節郭清個数45個(18-78個)であった。開腹手術102症例の手術時間の中央値は266分(163-408)、出血量325ml(72-1018)、リンパ節郭清個数44個(24-82個)であり、腹腔鏡下手術の方が手術時間は長い(p<0.01)が、出血量は少なく(p<0.01)、リンパ節郭清個数はほぼ同等であった。周術期合併症に関して両群間に差はなかった(輸血率;6.4%、開腹vs 0%、腹腔鏡 p=0.08、創部感染;4.9% vs 0%, p=0.28、骨盤腹膜炎;6.9% vs 8.7%, p=0.78)。また、臓器損傷および腸閉塞は両群共に1例も認めなかった。
【考察】子宮体癌早期症例に対する骨盤リンパ節郭清を含む腹腔鏡下手術は開腹手術と比較して安全にそして同等に行えると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:内視鏡手術

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