演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

術前化学療法症例における術後補助化学療法と大腸癌術後補助化学療法の比較

演題番号 : P138-6

[筆頭演者]
西村 潤一:1 
[共同演者]
関戸 悠紀:1、高橋 秀和:1、原口 直紹:1、畑 泰司:1、松田 宙:1、山本 浩文:1、水島 恒和:1、土岐 祐一郎:1、森 正樹:1

1:大阪大学・大学院医学系研究科・消化器外科

 

【はじめに】局所進行直腸癌に対する治療戦略において術前化学療法が注目されている。しかし、長期予後のデータは少なく本邦における標準的治療となるかどうかは不明である。当院においても下部直腸癌症例のうちT3以深または傍腸管リンパ節・側方リンパ節転移陽性に対してオキサリプラチンをベースにした術前化学療法と術後補助化学療法を組み合わせた化学療法を施行している。今回、術前化学療法後の補助化学療法の完遂について、術前化学療法を施行していない結腸癌症例の補助化学療法と比較することとした。【対象】2011年より2016年までに上記スケジュールで治療し術後補助化学療法にXELOXを施行した31例(NAC群)、2016年に術後補助化学療法を施行した大腸癌症例10例(Adj群)とした。術後から補助化学療法の開始期間と施行率を比較した。【結果】年齢NAC群62.5(40-77)才vsAdj群56(32-75)才、男女比NAC群21:10vsAdj群3:7であった。手術日より補助化学療法開始までの期間はNACの群55(32-76)日vs41(36-51)日であった。オキサリプラチンを減量せずに完遂した症例は17例(54.8%)vsAdj群2例(20%)であった。オキサリプラチンの投与回数はNAC群において術後平均2.8回であり、術前と合計すると6.8回、Adj群の平均5.7回と比較して多かった。【まとめ】術前化学療法を施行した症例と術前化学療法を施行していない症例を比較して化学療法投与状況を解析した結果、術後補助化学療法までの期間はNAC群で遅くなっていたがオキサリプラチンの投与回数はNAC群で多くなっていた。手術による化学療法の休止期間がオキサリプラチンを多く投与できる要因ではないかと考えられる。今後は術前化学療法による遠隔転移制御の有用性について解析を行いたい。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る