演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

進行結腸・直腸がんに対する術後補助CapeOX療法後再発症例の検討

演題番号 : P138-1

[筆頭演者]
大澤 浩:1 

1:社会福祉法人仁生社江戸川病院・腫瘍血液内科

 

はじめに:進行結腸・直腸がんに対するcapecitabine(Cape)、oxaliplatin(L-OHP)(以下:CapeOX)療法は再発高危険度ステージⅡやステージⅢ症例に推奨されている。直腸癌においてもガイドライン上で、結腸がんに準じて投与すると記載されているが、その再発症例の検討はなされていない。目的:進行結腸・直腸がんに対して術後補助CapeOX療法を行った再発症例の解析を行う。対象と方法:対象は、病理学的に腺癌、再発高危険度ステージⅡおよびステージⅢと診断され、術後補助CapeOX療法が終了している116例とした。なお高再発危険度ステージⅡに関しては、リンパ節郭清は全症例とも12個以上で行われており、術前腫瘍マーカーCEAもしくはCA19-9高値、穿孔、腸閉塞、低分化型腺癌症例のいずれかを1つでも含む症例とした。方法は、術後8週間以内にCape:2000mg/㎡、第1日夕から第15日朝までの内服、oxaliplatin:130mg/㎡を第1日目に点滴静注を行った。結果:男性:76例、女性:40例、年齢中央値:67歳 (23-79歳)、ECOG PS:PS0:92例、PS1:24例であった。原発巣は、右側結腸:42例、左側結腸:74例であり、ステージに関しては、Ⅱ:34例、ⅢA:52例、ⅢB:30例であった。高再発危険度因子は、術前穿孔:15例、術前閉塞:48例、術前CEA高値:60例、術前CA19-9高値:18例であった。投与の中央値:8 (1-8コース)、L-OHP relative dose intensity (RDI):86.0% (25.8-155.07%)、Cape RDI:84.3% (5.0-105.0%)であった。治療成績:無再発:92例、再発:24例であり、再発抑制率:79.3%であった。Stage別では、StageⅡ:82.4%(28例/34例)、ⅢA:84.6%(44例/52例)、ⅢB:66.7%(20/30例)あった。StageⅡ:L-OHP RDI:84.7%、Cape RDI:81.5%、 StageⅢA:L-OHP RDI:86.4%、Cape RDI:86.3%、 StageⅢB:L-OHP RDI:88.0%、Cape RDI:78.5%であった。無再発生存期間の中央値:804日(範囲:84-2680日)、全生存期間の中央値:1115日(84-2778日)であった。考察:近年、進行・再発結腸・直腸がんは、解剖学的および発現している遺伝子変異の相違に応じて右側、左側結腸に分類し治療戦略が考えられている。しかし結腸・直腸がんの術後補助療法後の検討はなされていないため、臨床上で簡便に判断しうる項目を検討する必要があると考える。結語:今回検討した116例の予後予測因子に関しては学会報告時に、多変量解析で確認できた因子を報告する。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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